米インテルのCEO退任 トップ交代で経営立て直し目指す
米半導体大手インテルは2日、パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が1日付で退任したと発表した。インテルは直近の四半期決算で約2.5兆円の赤字を計上するなど経営難に陥っている。経営トップを代え、立て直しを目指す。 ゲルシンガー氏の退任発表を受け、2日のニューヨーク株式市場でインテルの株価は一時、4%値上がりした。業績の低迷で、株価は今年に入り半値以下に落ち込んでいる。 ゲルシンガー氏は2021年にCEOに就いた。しかし、主力のパソコン向け半導体の伸び悩みや、市場が急拡大している人工知能(AI)向け半導体の開発で出遅れ。直近の3四半期連続で赤字を計上した。今年8月には世界で全従業員の15%にあたる1.5万人の削減を発表するなど、100億ドル(約1.5兆円)のコスト削減を目指してリストラに取り組んでいる。
朝日新聞社