【ジャパンC】引退まであと2戦! 日本の“総大将”ドウデュースが欧州勢なぎ倒す
‘24東京競馬ラストを飾るのは、24日の「第44回ジャパンカップ」だ。今年は英ダービーを筆頭にGI6勝をあげるオーギュストロダン、“キングジョージ”の覇者ゴリアットなど欧州の超一流馬が来日。日本勢は、天皇賞・秋で4度目のGI制覇を成し遂げたドウデュースが総大将として迎え撃つ。文字どおり、世界レベルの頂上決戦。晩秋の府中が熱気に包まれる。 まさにスターホースにしかできないパフォーマンスだった。前走の天皇賞・秋。スローの流れにもかかわらずドウデュース&武豊騎手は悠々と後方2番手を進み、GI勝ち馬史上最速となる上がり3ハロン32秒5の末脚で突き抜けた。鞍上の手綱さばきとの融合があってこそ、鳥肌モノの激走だ。 そんな芸当を披露したにもかかわらず、目立ったダメージもなく順調に調整を進めている。1週前はCWコースで武豊騎手を背に3頭併せで追われた。直線で内から極上の伸び脚を見せ、中レッドラディエンスに4馬身、外サトノグランツに1馬身の先着。6ハロン80秒9、ラスト1ハロン10秒9の好時計を叩き出した。 「この馬はいつもいいからね。何も気にするとことはない。少し促すと加速する」とユタカが笑顔で語れば、友道調教師も「相変わらず気配はいいね。昨年は使いつつ良くなったが、今年は天皇賞よりいいぐらい。今回は乗り出しも早かった。元気はあるが、春のような馬っ気とかはない。他に気がいくところがないね」と続けた。満足そうな表情から不安がないことが伝わってくる。 舞台は22年の日本ダービーで、のちの“世界No.1ホース”イクイノックスを下した東京芝2400メートル。「スタミナはあるから距離は問題ない。何より、ジョッキーがうまく乗ってくれる。今回もいい競馬ができるはず」と、トレーナーは名コンビを信頼している。 秋3戦で引退し、種牡馬入りを予定しているため、雄姿が見られるのはここと有馬記念の2回。欧州の強豪を撃ち破る走りを目に焼きつけたい。(夕刊フジ)