アナタ! 俗世にまみれたなと思ったら、坐禅、写経、精進料理がオススメですよ
ダイナースクラブカードの会員向けイベントとして実施された北鎌倉の名刹、円覚寺での貸切特別拝観に参加してきました。僧侶の案内を聞き、坐禅、写経を経験し、精進料理をいただくことで、俗世にまみれた己をまっさらに戻すことができた、かも? 【写真】東京でも坐禅できます
個人的には若い頃からジジ臭く、お寺やら仏像に惹かれる人生を送ってきたのですが、一方で編集者というのは、激しい勢いで変わっていく世の中に対して常にアンテナを張り続けなければならぬお仕事でもあります。 以前はその刺激が楽しいだけでしたが、歳を重ねるとそんな毎日を時にしんどく感じることも出てくるわけで。その違和感が一定値を超えると、いつもとは違う方向の電車に乗って、時代を経ても変わらぬ古い街並みを探してみたり、昔から続く喫茶店で時間を過ごしたりすることで、自分の中の何かが回復して、安心したり元気になったりということは、大人の皆さまならご理解いただけるのではないでしょうか。
そんなワタクシめが先日伺ったのが、ダイナースクラブカードが会員向けに行った「臨済宗大本山 円覚寺 貸切特別拝観」なるイベント。例年大変な混雑となる紅葉の時期に、普段は行わない貸し切りで、僧侶の案内のもと、「三門(山門)」、「仏殿」や通常非公開の国宝「舎利殿」などを拝観させてくれるというのですから、さすがダイナースクラブさんです。 仕事のストレスもいい具合に溜まってきたある週末、救いを求める気分で参加させていただきました。 しかし、北鎌倉なんて何十年ぶりでしょう。電車に乗れば東京から1時間ちょっとで着くのに、鎌倉方面って意外に足が向かないものです。この日は大船に前泊して朝6時45分の集合時間の15分前には円覚寺総門前に到着。久しぶりの早起きで気分も爽快です。
円覚寺は、鎌倉時代中期、鎌倉幕府8代執権・北条時宗が建立を発願し、中国・宋から招聘された無学祖元禅師が開山。高い格式を持つ鎌倉五山の第二位として、建長寺とともに鎌倉の臨済宗を代表する名刹です。 象徴ともいえる荘厳な三門は、夏目漱石の『門』に描かれ、川端康成の『千羽鶴』では円覚寺の茶会が舞台になるなど、多くの文学作品のモチーフにもなっています。 まずは僧侶の方に三門や仏殿を案内していただき、寺の歴史や境内の説明を受けます。お勉強というよりは寺の歴史を紡いできた有名無名の人々の物語を興味深く伺ったという感じです。