教育費はいくらかかる?貯め方は?大学までの平均額や補助制度をご紹介
お子さまの進路を考えるうえで、避けて通れないのが教育費。 「大学卒業までの費用を本当に用意できるかな……」と心配なご家庭は多いかもしれません。 でも、「教育費は全部でいくらぐらいかかるか」をざっくり押さえておけば対策が立てやすく、不安も軽減されるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、代表的な進学パターン別の教育費をお伝えすると共に、ファイナンシャルプランナーの前田菜緒さんに教育費に関するお役立ち情報を教えていただきました。 お子さまの将来に向けて、参考にしてみてください。
「大学まで」にかかる費用は公立か私立かで大きく変動
幼稚園・保育園から4年制大学卒業までは約20年。 この期間の学費を中心とする教育費は、幼稚園から大学までずっと国公立なら約1,000万円、逆にずっと私立なら約2,500万円がおおよそのめやすといわれています。 では、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の教育費はそれぞれどのくらいかかるのでしょうか? 「高校受験・大学受験に向けて塾に通わせるか」「大学で文系学部・理系学部のどちらを選ぶか」「自宅から通うか否か」などによって金額は大きく変わります。 まずはケース別に大まかな金額を知っておきましょう。 また、保護者のかたが経験した「意外な出費」についての体験談もあわせてご紹介します。 【幼稚園・保育園でかかる教育費】 就学前の教育費は、幼稚園と保育園のどちらに入園させるかによって変わってきます。 なお、後の項目でご紹介しますが、2019年からは幼児教育・保育の無償化制度が始まりました。 これは、保育園、認定こども園、幼稚園を利用する3~5歳までの子どもの利用料が無料になる制度です。 0~2歳児については住民税非課税世帯の子どもを対象として保育料が無料です。 それぞれ上限金額はあるものの、教育費を抑えたい家庭にとってはありがたいところですね。
<●幼稚園> 文部科学省によると2021年度に実施した調査では、3年間(3~6歳)の学習費(保護者が子ども学校教育及び学校外活動のために支出した経費の総額)は、公立幼稚園で約47万円、私立幼稚園で約92万円となっています。 ただし、調査結果はあくまでも平均値であり、特に私立の授業料や学校納付金は幼稚園によってまったく違います。 私立幼稚園を検討するなら、「教育費は最低でも公立の2倍」とざっくり押さえておくとよさそうです。