「よくわからないけど効く」は過去のもの 「東洋医学」について医師とNHKディレクターが解説した一冊が異例のベストセラー[新書ベストセラー]
6月4日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が獲得した。 第2位は『国民の違和感は9割正しい』。第3位は『ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる』となった。 4位以下で注目は8位にランクインした『東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム』。島根大学医学部附属病院臨床研究センター長・大野智教授とNHKで健康・医療分野の番組を多く手掛けてきたディレクター・山本高穂さんの共著。東洋医学はなぜかわからないけど効く、多くの人が漠然ともっているそのイメージに近年、科学的な裏付けがなされているという。同書では鍼灸や漢方薬を中心に、西洋医学の視点から作用する具体的なメカニズムが解説されている。世界各国で行われた臨床試験を踏まえた最新の研究成果が紹介されている他、具体的なツボ押し方法なども掲載されている。科学・医学を中心とした講談社の新書シリーズ、ブルーバックスから発売されている。
1位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社) 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)
2位『国民の違和感は9割正しい』堤未果[著](PHP研究所) どさくさ紛れの法改悪、水道・食料・デジタル通信の危機……。政府が隠す「国民の不利益」はこう見抜け! (PHP研究所ウェブサイトより)