ハリス米副大統領、ハリケーン被害のノースカロライナ訪問-支援約束
(ブルームバーグ): ハリス米副大統領は5日、ハリケーン「ヘリーン」の襲来で大規模な被害を受けたノースカロライナ州を訪問し、救援活動担当者やボランティアらと面会した。米大統領選挙の激戦州である同州でヘリーンの被災者を支援する姿勢を示した。
ヘリーンの被害で死者は200人を超えており、災害対応は大統領選の争点となっている。民主党候補のハリス氏はバイデン政権による支援の取り組みをアピールする一方、共和党候補のトランプ前大統領は政権の災害対応を批判している。
ハリス氏はシャーロット・ダグラス国際空港で記者団に「現地で何が起こっているのか、連邦政府の支援として他に何ができるのかを確かめるために来た」と述べ、州間高速道路40号線の復旧支援に向けた1億ドル(約149億円)も含まれると述べた。
民間気象予報会社アキュウェザーの予測によると、民間保険でカバーされるものも含めた経済的被害は、最大で2500億ドルに上る可能性がある。予測通りならヘリーンは、米史上最大級の被害をもたらした嵐の一つとなる。
ハリス氏とトランプ氏、バイデン大統領はここ数日、ハリケーン被災地を個別に数回訪問。バイデン大統領は、復旧作業を支援するための費用分担措置を承認した。トランプ氏は連邦政府の対応を批判し、ハリス氏とバイデン大統領の災害対応は「低評価」に値すると述べた。
11月5日に投票日を控え、米南東部ではハリケーンの影響でノースカロライナ州アッシュビルなどの被災都市を含む全域で期日前投票や郵便投票を巡り懸念が高まっている。同州の選挙管理当局者は、道路の損傷や土砂崩れにより、一部の投票所が利用できない恐れがあると話した。
原題:Harris Offers Aid Pledges on Visit to Storm-Hit North Carolina(抜粋)
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María Paula Mijares Torres, Akayla Gardner