2016ユーキャン新語・流行語大賞発表(全文1)前選考委員長の鳥越氏は辞退
室井滋選考委員のあいさつ
やく:選考委員を仰せつかりました、やくでございます。今、上半期だけでも、というお話がございましたけれども、実は上四半期の段階でやっちゃったら、どうだと。『現代用語の基礎知識』の編集長とざれごとではありますけれども、話してた記憶がございます。それぐらい豊富な年でした。今、ネガティブな語で選ばれた方もお出ましいただいてはうんぬんという話だと、今年は不倫系でね、たくさん名前が挙がりました。その方たちが、この表紙を模した扉を開けると『Gメン'75』のオープニングみたいに、横に一斉に並んで出てくるっていうシーンをどれほど夢見たことか。どうもさすがにそういう事態には至らなかったようで、どうかこちら側の場を、決してそういう意図でユーキャンさんは設定されてるわけではないと思いますが、1年を水に流す良き機会というぐらいにお心得いただいて、お出ましをいただけるようになると、いよいよ盛り上がるのではないかなという気もいたします。 今年のトップテンは、これまで自分が関わらせていただいた中でも非常にジャンルのバランスがよく取れているなというトップテンであったと思います。ところが、そんな納得のいくトップテンであったにもかかわらず、残念ながら落とさざるを得なかった、選に漏れてしまった語の中にも、常の年であれば、いくらも入ってきただろうなというような語がたくさんあったこともまた事実なので、そこら辺を今日の発表以降、ご覧の皆さまに、もう好き勝手にもんでいただいて、そこら辺で流行語大賞の話が持ち切りになるというような状況を、むしろそういう状況の出来を期待しておりますので、よろしくお願いをいたします。 生島:ありがとうございました。やくさんでした。さあ、そして最後は編集長ですね。 司会女性:はい。清水選考委員、お願いいたします。 清水:『現代用語の基礎知識』をやっております清水と申します。よろしくお願いいたします。言葉は時代を映し出すと言いますけれども、最近の小学生がなりたい職業のランキングの中に、YouTuberという職業が上位のほうに上がっているそうなんです。今年のトップテンやノミネートの30を選びながら考えたのは、皆さん言われているようにインターネットから出てきた言葉が多かったこと。それからおたく系のカルチャーに由来するワードが多かったことが強く印象付けられました。 トップテン、これから発表になるトップテンのワードの半数にその繁栄が見られることになるんですが、新語・流行語からは時代の変化というものが読み取れます。受賞の、選考の結果だけでなく、その言葉から時代が読み取れるという、その辺の意味合いも併せてお楽しみいただければと思います。 生島:どうも編集長、ありがとうございました。 司会女性:ありがとうございます。