「ゲームしてるなら寝なさい」はNG! 子育ての指針で一番大切なことは?
---------- 近年、「発達障害」といわれる子どもが急激に増えています。「発達障害」の言葉が広まった結果、大人が理解できない子、大人の期待どおりに育っていない子、扱いづらい子などが、「発達障害」ではないかと疑われていないでしょうか。「発達障害のような症状」が現れる原因はどこにあるか、今の困りごとへはどう対処するか、どう育てていけばよいか、をくわしく解説した『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』から、いくつかの章をご紹介します。 ---------- 【続き】「忙しいから後にして」親が子どもの発達のバランスをくずす
大切なのは子どものために親が変わること
「発達障害」かもしれない子どもへの対応は別の記事で述べていますが、なにより大切なのは、親が変わることです。性格や人柄ではなく、親自身の生活を変えることで子どもに与える生活環境を変えて、よい「ペアレンティング」を進めようということです。 ペアレンティングとは「養育・親の子育てのやり方」のことで、そのひとつに「親はブレない軸をもつ」という考え方があります。 ■親のがんばりどころ ブレない軸を3本立てる こうした生活の上に立てた軸が、子どもの脳を育てます。 軸は成績などの「社会のものさし」ではなく、脳をバランスよく育てる軸です。 ■社会のものさし(例) ・クラスで成績トップ ・宿題を完璧に提出する ・忘れ物ゼロ ・学業などで表彰される ・スイミングで昇級 ・難関の〇〇中学に合格 ■「ペアレンティング」を進めるために親の生活で気を付けること ・早寝早起き朝ごはん ・ ポジティブな環境 ・ 人に感謝する ・ 親がスマホと距離をとる ・ 子どもを認め信頼する ・ 子どもの人生を生きがいにしない
軸をブレさせない
子どもが小学校に上がると、親は成績を強く意識して、勉強させようとしがちです。しかし、これまで生活リズムを整えるようがんばってきた子育ての軸は、これからもブレさせないようにしましょう。 続きは<「忙しいから後にして」親が子どもの発達のバランスをくずす言動を無意識にしている>で公開中です。
成田 奈緒子(発達脳科学者)