わざわざ行く価値がある。緑あふれる空間で、焼きたてのクレープとこだわりのドリンクを
ランチに食べたいメニューも充実
メニューには、ランチに食べたい食事系クレープも並ぶ。「ハモンセラーノA」は、生地にチーズと卵をのせて四角く折りたたみながら焼き、スペインの生ハム・ハモンセラーノと、マッシュルーム、セルバチコをのせたもの。パリッと焼き上げた生地に、とろりととろけたチーズのコク、ハモンセラーノの塩気がたまらない。ぜひ、スペイン・バスク地方の辛口シードルと合わせて召し上がれ。シードルのほか、植松さんがソムリエと相談して選んだワインもグラス1杯から楽しめる。
たまにはクレープ以外のものを、という気分の時に食べたいのが「ホットドッグプレート」だ。
小ぶりのバゲットに挟んだソーセージは、桜新町「ファインシュメッカーサイトウ」のもの。サイドにはフレンチフライのほか、玉ねぎとピーマンのレリッシュ、季節の野菜のピクルス、ローストクミンシード入りのコールスロー、と野菜がたっぷり添えられていて、後味が軽やかなのもうれしいところ。冷えたビールはもちろん、シードルにもよく合いそう。
庭の植物を、食べて、見て楽しむ
ドリンクへのこだわりも、植松さんならでは。庭で育てたハーブをメニューに活かすこともそのひとつで、「フレッシュハーブティーを提供しているお店って、なかなかないんです」と話す。
この夏限定の「ティーソーダ」は、暑い季節にぴったりの自信作。グラスにざらめ糖と紅茶(ラベンダーとミントのブレンドティー)を入れてソーダを注いだドリンクで、自家製ミントシロップを加えながら飲むと、シロップのミントと紅茶にブレンドされたミントが相まって、香りがいっそう際立って感じられる。
クレープやドリンクを楽しみながら窓の外に目を向けると、住宅街の一角とは思えない風景。植物に囲まれて過ごすひとときは、何といってもこのカフェの大きな魅力だ。「敷地に入ってからお店の入口にたどり着くまでの、長めのアプローチからわくわくしていただきたいですね。そして、壁一面のガラス窓越しに見る庭は、春夏秋冬それぞれに違った眺めが楽しめます。ぜひ季節ごとに足を運んで、四季の移ろいを感じていただければと思います」(植松さん)