リビングの照明を昼白色の「最も明るい」にしている夫。明るさを調整すると「電気代」はどのくらい変わるのでしょうか?
一般的にリビングの照明は明るさの設定を変更でき、各家庭で設定は異なります。設定によって電気代が異なるとすれば、長時間照明を使用しているご家庭では月間の電気代が大きく変わる可能性が考えられます。 本記事では、照明器具の明るさ設定の違いによる消費電力の差から、照明の明るさの違いによって電気代がどのように変わるのかについて解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
照明の明るさの調節機能と節電効果について
リビングの照明の明るさ調節機能は、機種によって設定可能な範囲が異なります。細かく設定できるものは、明るさのレベルを10%刻みで10段階に設定できる照明もあります。ただし、明るさを絞り過ぎると部屋の照明としては十分な明るさを確保できません。 家で仕事やレポートなどの作業をする際には100%の明るさに設定した方がよい場合もありますが、日中や就寝前のリラックスタイムなどは必ずしも100%に設定しなくても快適に過ごせるでしょう。 例えば、夕食後の晩酌の時間帯に明るさを50%におさえて、飲食店のような雰囲気にしたり、夕日の差す17時頃に50%程度の明るさに設定したりするなどの方法があります。常に100%の明るさに設定することで、電気を無駄に消費している可能性があると考えられます。
明るさレベルによる消費電力量の違い
今回はLEDの消費電力から、明るさを調節した場合にどの程度の電気代になるのかを計算しました。ここでは、12畳用のLEDシーリングライトの消費電力を目安にしています。 また、今回の計算では1日に8時間照明を利用すると仮定し、東京電力エナジーパートナー株式会社の関東エリアのスタンダードプラン(スタンダードS)を基に計算しました。
※著者作成 明るさを10%に絞った場合に消費電力がそのまま10%まで削減されることはないようですが、使用電力量は約13.3%まで削減されているので、明るさの度合いに比例して電気料金も節約できます。 部屋のサイズが大きくなり消費電力量が大きくなったり、電気の使用時間が長くなったりすると、上記よりも電気料金の差は大きくなるでしょう。 ただし、10%まで明るさを絞るのは現実的ではありません。実際に快適な明るさは場面や部屋の環境によっても異なるため一概にはいえませんが、夕方や雨天時など外が少し暗い状態のときに快適性を確保するためにも50%程度の明るさが必要になると考えられます。 使用状況や使用する照明によってどの程度の費用がかかるか、節約効果が得られるのかは異なるため、気になる方は自宅で使用している照明について調べてみるとよいでしょう。