昭和レトロがおしゃれ! カブやダックス125など、ホンダのご長寿・原付二種6選
ダックス125
「ダックス125」は、1960年代後半から1970年代に一世を風靡したレジャーバイク「ダックス」シリーズをモチーフにしたスタイルを持つ125ccモデルです。 元祖は、1969年に発売された初代モデル「ダックスホンダ」。空冷4サイクル単気筒エンジンを搭載し、排気量には50ccと70ccを設定していました。 大きな特徴は、折りたたみ式のハンドルやステップにより車体をコンパクトにできること。乗用車のトランクにも入れられることで、当時流行したレジャーバイクというジャンルを確立した立役者でした。 ちなみに、車名の「ダックス」は、低くて長いフォルムが、胴長の愛らしい犬種ダックスフントに似ていることから付けられたといいます。 2022年に登場した現行のダックス125もそのイメージを踏襲し、車体には、胴が長いT字型の鋼板プレス製バックボーンフレームを採用。しかも、より車体が大きくなったことで、2人乗りが容易なロングタイプのダブルシートも装備します。 エンジンには、最高出力9.4PSを発揮する123cc・空冷4ストロークOHC単気筒を搭載。最新の平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応させながらも、力強い出力特性を両立しています。 また、自動遠心クラッチと4速トランスミッションを採用することで、スーパーカブ・シリーズと同様にクラッチレバーの操作は不要。AT小型限定普通二輪免許でも運転できることで、より幅広いユーザーに対応しています。 さらに、足まわりには、シンプルかつ高剛性なキャストホイールに、12インチサイズのチューブレスタイヤをセット。倒立フロントフォークや前後輪ディスクブレーキなどの装備で、高い走行安定性や安全性にも貢献します。 なお、価格(税込)は、45万1000円です。
モンキー125
「モンキー125」は、2017年に惜しまれつつも生産中止となった50ccバイク「モンキー」の後継機種ともいえるモデルで、2018年に登場しました。 元祖となるモンキーは、元々、1961年に多摩テック(東京都日野市)という遊園地の遊具として誕生したミニバイクを、市販化の声に応えて販売したものです。 市販モデルの初代は、1967年に登場。ダックスホンダと同様に、乗用車のトランクなどに積載できるほどコンパクトになることで、同じくレジャーバイク・ブームをけん引したモデルといえます。 その後は、車体が拡大し車載はできなくなりましたが、手軽な原付バイクとして長年人気を博し、今でも125cc版が残るロングセラーモデルとなっています。 そんなモンキーの後継として2018年に登場した現行のモンキー125は、50cc版をそのまま拡大したような愛らしいスタイルが大きな特徴です。 エンジンは123cc・空冷4ストロークOHC単気筒で、最高出力9.4PS、最大トルク1.1kgf-mを発揮。WMTCモード値で68.7km/Lという優れた燃費性能も誇っています。 ちなみに、モンキー125の燃料タンクの容量は5.6L。スペック上の計算で、1回の満タンで走ることのできる距離は384.72kmで、原付二種バイクの中でもトップクラスの航続距離を実現しています。 また、2021年9月のモデルチェンジでは、5速トランスミッションを採用。今回紹介する機種のうちで、唯一シフトチェンジ時にクラッチ操作をするモデルで、よりスポーティな走りが楽しめます。 足まわりでは、倒立式のフロントフォークとリア2本ショックを装備。街乗りはもちろん、郊外へのツーリングなど様々なシーンで快適な走りを楽しめるバランスが追求されています。 さらに、ブレーキには、フロントに2ポッド、リアにシングルのキャリパーを装備したディスクタイプも採用。ブレーキング時の安心感を高める1チャンネルABSも標準装備することで、安定した信頼感の高い制動能力を発揮します。 なお、価格(税込)は、45万1000円です。