【ルイ・ヴィトン】スタイリスト加藤かすみさんの「失敗しないマイ・一生名品」は?
確固たる個性と審美眼を持つ、大人のおしゃれプロが手に入れた“真の一生もの”とは? 出合ったストーリーやお気に入りのポイント、今も愛用している理由とともに、“マイ・一生名品”を紹介。スタイリスト加藤かすみさんの一生名品は? ▶加藤かすみさんの一生名品「ルイ・ヴィトンのスピーディ・バンドリエール」写真で詳細チェック!
■1 ルイ・ヴィトンのスピーディ・バンドリエール、手に入れたのはいつ? 「今から20年以上前に西武渋谷店で購入しました。スタイリストとして独立したときから、これは絶対に欲しいと狙っていたもの。その時は勢いで、キーポルというボストンバッグと2ついっぺんに買ったんです。何か、仕事で疲れていたのかな(笑)。刻印も入れられたので、ハンドルの留め具部分に名前のイニシャルの『KK』を入れてもらいました」 「長い間愛用して、レザー部分はつやつやのアメ色に。イニシャルの刻印はあくまでもさりげないサイズだけれど、そこもまた気に入っています」バッグ/ルイ・ヴィトン ■2 このバッグを購入した理由とは? 「購入した当時、セレブスナップがとても流行っていて雑誌で特集が組まれるなどとても人気だったのですが、特に印象的だったのが空港で撮影されたセレブの旅スタイル。ルイ・ヴィトンのモノグラムバッグを愛用している人が多く、このスピーディシリーズのほか、トランクタイプやボストンバッグなどをサイズ違いでたくさん持っている様子が本当に可愛くて。そんな中でもこのスピーディ・バンドリエールは好みのサイズが選べて、しかもロングストラップ付きなので斜めがけもできるし、一番使いやすそうだと思って選びました」 「いくつかサイズがありますが、私が選んだのはスピーディ・バンドリエール25という大きさ。必要なものがきちんと収まるジャストなサイズ感です」 ■3 このバッグを“一生名品”に選んだ理由 「購入する際、ショップの方からモノグラム・キャンバスと呼ばれる素材はとても扱いやすく、耐久性もあるので安心だと教えていただいたのですが確かにその通り。20年以上使っていますが本当に丈夫で、変にクタッとすることもなく、さすがだなと感じます。ハンドルなどのレザー部分には味が出て色もツヤも深みが増していて、それはそれでとても愛着があります。 年齢を重ね、さらに私の場合は職業柄もあり、名品と呼ばれるバッグは一通り使ってきたと思います。でもいくら名品と呼ばれるものでも、使いにくかったり、取り扱いやお手入れが大変すぎるものは結局使わなくなってしまうということも経験をもってわかりました。 その点、このスピーディ・バンドリエールは良い意味で気楽に持ててほどよい収納力があり、ロングストラップが付いていて斜めがけもできるなど、使い勝手の良さも申し分なし。これからも愛用し続けると思います」 「シンプルなシャツとデニムのオーセンティックなカジュアルの日はもちろん、ボウタイブラウスやふんわりトップスなど、少し甘めの服を着る日にもこのバッグが引き締め役になってくれます。スタイリングが少し物足りない時にはモノグラム柄がポイントになってくれて、しかも合わせる色を選ばない。さすがだなと思います」 【スタイリスト 加藤かすみ】 かとうかすみ 雑誌や広告、ブランドとのコラボなど多方面で活躍。シンプルなアイテムをベースにしながら、絶妙なバランス感や色づかいにセンスが際立つ。穏やかで実直な人柄に、モデルや女優からの支持も厚い。 取材・文/発田美穂