「返り咲きの可能性高まった」金融市場で再び動き出した“トランプ・トレード” アメリカ大統領選終盤へ【Bizスクエア】
アメリカ大統領選挙まであと10日となった。選挙の行方を左右する7つの激戦州では、全ての州でトランプ氏がハリス氏を上回っていて、金融市場ではトランプ大統領誕生に備えた動きが出てきた。 【写真を見る】「返り咲きの可能性高まった」金融市場で再び動き出した“トランプ・トレード” アメリカ大統領選終盤へ【Bizスクエア】 ■ 米大統領選まで10日 両陣営が激戦州で追い込み 激戦州の一つジョージア州、ハリス副大統領の応援に駆けつけたのはオバマ元大統領。 民主党 オバマ元大統領: アメリカは新たなページをめくるときが来ている。我々にはもっと良いストーリーが必要だ。我々はカマラ・ハリス大統領を迎える準備が出来ている。 民主党 ハリス副大統領: 選択肢は「敵のリスト」を作っているトランプか、あなたのために「やることリスト」を作っている私か、皆さんにはそれを決定する力がある。 一方、トランプ前大統領はいつものフレーズで、 共和党 トランプ前大統領: アメリカを再び偉大にする! 11月5日の投開票に向け追い込みを図る両候補。世論調査で、全米の支持率では、ハリス氏がトランプ氏をわずかに上回っているが、激戦州ではトランプ氏がリードしている。 そのトランプ氏は10月20日、ペンシルベニア州のマクドナルドでアルバイト体験を公開した。フライドポテトを揚げて塩を振ったりしたほか、ドライブスルーの客に商品を手渡したトランプ氏は「これは楽しい。一日中やっていられる。悪くない、好きだ。またやるかもしれない」。ライバルのハリス氏が学生時代にマクドナルドでアルバイトをしていたと、中間層出身をアピールしていることに対抗してか、トランプ氏は「私はカマラより15分長く働いた」とアピールした。 こうした中、大統領選の賭けサイトの多くで、トランプ氏勝利の予想が優勢で、勝利予想確率は60%となっている。そして、金融市場ではトランプ氏の再選を見越した「トランプ・トレード」が動き出している。 ■米金利高 円安ドル高「トランプ・トレード」再び… 堅調なアメリカ経済を背景にFRB連邦準備制度理事会が利下げのペースを緩やかに進めるとの観測が市場に広がっている。これによりアメリカの長期金利が上昇、一時4.26%に達した。また、トランプ氏の勝利を見越したドル買いも広がり、10月23日、円相場は一時1ドル153円台をつけた。