「夏はTシャツで寝る」はやめたほうがいい…睡眠のプロが「寝具は夏用と冬用を分けるな」というワケ
■布団やパジャマを通年で使い分ける 季節によって、夜と朝の温度差が大きく開く時期があるものです。 特に春や秋は、寝る時点では温かくても、早朝に冷え込むことがありますよね。 そういう場合は、足元にブランケットや布団を置いておき、寒くなったらすぐかぶれるようにしておくのもひとつの方法です。 また、布団やパジャマを厳密に「夏用」「冬用」とわけず、1年中使えるようにしておくのもおすすめです。 たとえば、春から夏になりかけの肌寒い日はパジャマを冬用に戻して、暑く感じる日には「春だけど、今夜は暑そうだから夏用のパジャマを着て寝よう」などと、使い分けられるといいですね。 同じように、気候が微妙、または一定しない時期は、布団やリネンの使い分けや組み合わせも工夫するといいでしょう。寝具全体でミックスしてみてください。 夏だから冬だからと、全部いっぺんに衣替えする必要はありませんが、パジャマも込みでうまく調節すると、気候の変化に対処しやすくなります。 「布団自体は夏用にするのがまだ不安だからそのまま残して、シーツだけは春夏用の薄いものにする」とか「パジャマは春用で布団は冬用のままにしておく」とか、その時々で、自分が快適に眠れる組み合わせを工夫してみましょう。 寝具やパジャマもコーディネートすることが重要です。 いろいろなアイテムをどう組み合わせると自分仕様になるかをわかっておくと、快適に眠れます。 ■睡眠にも「寝るためのユニフォーム」が必要 男性の方なら仕事のときはスーツですし、女性の方でも仕事のときと休日とで着る洋服が違いますよね。 多かれ少なかれ「お仕事着」や「ユニフォーム」があり、それを着ると、休日モードからお仕事モードに気持ちが切り替わると思います。 それと同じで、睡眠にも「寝るためのユニフォーム」が必要です。 もちろん寝返りのしやすさや、体温調整という視点でもパジャマが重要ですが、パジャマを着ることで、脳に「これから寝ますよ」と伝わり、脳を切り替える役割があります。 ですので、面倒でも必ず部屋着とパジャマはわけるようにしてください。 コロナ禍のとき、ほぼ家の中で過ごしたため、1日中パジャマを着ていて日常生活と睡眠時間の切り替えがうまくいかなかったという方もいるのではないでしょうか。 寝つきが悪く、中途覚醒が増えて、睡眠の質が低下していたものの、部屋着とパジャマをわけて生活しただけで睡眠の質が上がったという方もいらっしゃいました。 寝る前ギリギリまでお仕事をしている方も、「寝るためのユニフォーム」でお仕事と睡眠の切り替えをしていただくのがおすすめです。