賛否両論…浦和レッズが「リモートマッチ」横断幕掲出禁止措置に反対を表明…安全優先のJリーグ判断は筋が通っている?!
無観客試合から「リモートマッチ」へ名称を変えて再開されるJリーグで、ファン・サポーターによるスタジアムへの横断幕の掲出を禁止した統一ルールへ反対する声明を浦和レッズが発表した。 レッズは16日午後に、公式ウェブサイト上で「ファン・サポーターのみなさまへ」と題したクラブインフォメーションを公開。そのなかでJリーグの原博実副理事長宛に横断幕掲出を禁じる統一ルールへ反対の意を伝える文書を、他の55クラブの代表取締役や理事長が務める実行委員宛には今後の日本サッカー界のあり方に関する提言書を、それぞれ15日付けで提出したことを明らかにした。 Jリーグは12日に公表した「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」のなかで、観客を入れない状況での試合開催プロトコルに関して、ホームクラブが管理するものに限ってスポンサー看板やバナーなどをスタジアムの内外に掲出することを許可している。 さらにアルビレックス新潟やサガン鳥栖など、一部クラブが実施する段ボールサポーターなどの制作物企画も、「掲出、設置等の作業は、クラブスタッフが実施すること」を条件に可能とした。 その一方で、ファン・サポーターによる横断幕の掲出を次の理由で禁止している。 「制作・受け渡し時等における感染防止の観点から、クラブが預かって掲出することを含めて、行わないこととする」 来月4日に再開されるリーグ戦で、レッズはホームの埼玉スタジアムに王者の横浜F・マリノスを迎える。原副理事長宛に提出された文書では、レッズを運営する浦和レッドダイヤモンズ株式会社の立花洋一代表取締役社長名で「せめて統一ルールではなく、各クラブの判断とするべきだと考えます」と提言。今後も反対を訴えていく意思を、強い表現を介して鮮明にしている。 「横断幕そのものの感染リスクは、ガイドラインで認められているパートナー企業のバナー広告と何ら変わるものではないと考えています。もちろん、やはり認められている『段ボール』を用いた掲出物と比べて感染リスクが高いとは言い難いものです。また掲出する行為においては、サポーターから直接受け取らない、掲出するまで48時間以上空ける(48時間でウイルスは死滅する)など工夫をすることで、最大限リスクを下げられると考えます。それにも関わらずサポーターの横断幕は禁止、バナーや広告、『段ボール』掲出は許可という決定は矛盾しており、納得することができません」