21日のプロ2戦目メイン横山葵海が亀田興毅氏から「心得」を伝授「自己中になれ」
プロボクシングのスーパーフライ級ホープ横山葵海(23=ワタナベ)が、元世界3階級制覇王者亀田興毅氏からメインイベンターの「心得」を伝授された。21日、ツインメッセ静岡で開催される興行「3150×LUSHBOMU」で、東洋太平洋同級5位デンマーク・ケビド(28=フィリピン)との同級8回戦を控える。プロ2戦目ながら同カードがメインに抜てきされている。3日には東京・五反田の所属ジムで練習を公開し「メインはすごいなと。プレッシャーにならず、いつも通りにやりたい」と口にした。 公開練習では前日本バンタム級王者の富施郁哉(26=ワタナベ)との2回のスパーリングを披露した横山は、多彩なパンチとフットワークをみせて互角に渡り合った。同興行をプロモートする亀田ファウンダーは「階級が1つ上の前王者とうまく駆け引きして余裕も感じさせた。デビュー2戦目とは思えない。もうランカー級の戦い方している」と何度もうなずいた。 さらに現役時代、常にメインイベントを任されてきた亀田氏は「メインは自己中(心)になることやな。自分が中心だと思って自分のペースで。全員を横山ペースに持っていくことだけ考えればいい。のびのびと楽しんで力を発揮してもられれば」と心得を伝授。横山も「メインとは特に考えずに、自分の動きをしていけばいいと思う」とあくまでも自らの試合に集中していく姿勢を貫いた。 ケビドに勝てば東洋太平洋ランキング入りが確実。来年には王座挑戦のチャンスも出てきそうだ。指導を担当する町田主計トレーナーは「キャリアつけながら上に行ってくれれば」と大きな期待。横山は「今回の試合でどうなるかで(今後が)決まってくると思う。21日の試合のことを1番にやっている。先のことは考えていない」と“一戦集中”していた。