ビクターの“耳をふさがない”新作イヤーカフ型イヤフォン「HA-NP1T」の完成度が高い! カラバリと中高音域のクリアさ、価格に魅力あり
実はすごいマイク性能
商品の売りとしてあまり挙げられていませんが、マイクの質も高いと感じました。WindowsのPCとペアリングして、Windows標準のサウンドレコーダーでしゃべりを録音してみました。周囲では音楽を鳴らしています。 比較対象のHUAWEI FreeClipも決して悪くはないのですが、音楽(ノイズ)の除去が荒く、声も少々かすれて聞こえます。一方、HA-NP1Tは声の質を保ちながらうまく音楽を除去できています。 ついでに本体のボタンで「マイクのオン/オフ」という操作もできるので、オンライン会議で積極的にイヤフォン本体のマイクを使おうと思わせる品質を持っていると感じます。
バッテリー動作時間について
HA-NP1Tはイヤフォン単体で8時間+バッテリーケースで16時間と、計24時間使える仕様です。イヤーカフ型を始め長時間装着しやすいオープンイヤー型イヤフォンにおいて単体でのバッテリー持ちは重要です。 HA-NP1TをiPhone 16 Proと接続して音楽再生したところ、右耳は7時間50分、左耳は8時間30分の連続再生が可能でした。環境にもよると思いますが、これなら生活のオンタイムに着けっぱなしという使い方が十分に可能です。
機能面について
HA-NP1Tの対応コーデックはSBC/AACで、マルチポイント接続に対応しています。PCとスマホを同時接続し、音が流れた方に自動で切り替わって再生できます。こちらも“ながら聞き”イヤフォンにはほぼ必須の機能ですが、問題なくスムーズに動作しました。 装着検知センサーは搭載されていないので、耳から外したら自動で音楽再生が止まるといった機能はありません。装着しっぱなしで使うことが多く、物理ボタンで確実に再生/停止できるのであまり気になりませんでした。
イヤーカフ型イヤフォンがさらに盛り上がってきた
他の記事でも触れた通り、イヤーカフ型イヤフォンは「高価だがHUAWEI FreeClipのように製品クオリティーが高い」と「安価だが製品クオリティーが著しく低い(ノーブランド品など)」の2択という状況です。 今回試したHA-NP1Tは、定価で1万9800円と、高いクオリティーと価格のバランスが取れた製品に仕上がっています。充電ケースがワイヤレス充電に対応していないなど、ハイエンドモデルのような機能は一部省かれていますが、音質や装着感、バッテリーの持ちなど、必要な要素はハイレベルで、デザインやカラーバリエーションなど独自の魅力も持っています。王者HUAWEI FreeClipと十分に張り合えるポテンシャルを持っていると感じました。 まずデザインで興味を持ったとしても、購入を検討して損はしない仕上がりです。あっぱれビクター! (製品協力:JVCケンウッド)
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