「もしも売れなかったらカッコ悪い」という見栄も、彼氏からのプロボーズも断捨離!平野ノラさんの断捨離ストーリー
ひでこ先生のご自宅に毎月大物ゲストを迎え、縦横無尽の断捨離(R)トークをお届けして4年。『サンキュ!』が誇る人気連載が、なんと最終回!大トリを飾るのは、芸能界きっての断捨離マスター・平野ノラさん。「断捨離で人生を切り拓いている人のお手本ね」と、ひでこ先生のトークもキレッキレ! 【画像】「もしも売れなかったらカッコ悪い」という見栄も、彼氏からのプロボーズも断捨離!平野ノラさんの断捨離ストーリー
見栄もプロポーズも断捨離して芸人に
ひでこ:最終回のゲストは第1回に登場くださったノラさん。既に一流のダンシャリアンですが、これまでの人生で最大の断捨離は? ノラ: 31歳で芸人を目指す覚悟を決めたときに、それまでの仕事も生き方も彼氏も全部捨てたことですね。 ひでこ:全部!あっぱれです。 ノラ:もともとお笑いの道を目指していたけれど、25歳で挫折。その後は天職を探して、あらゆることにトライしました。正社員、派遣社員、アルバイト、彼氏に養ってもらう立場。それから宅建(宅地建物取引士)の資格を取ってみたり、タイマッサージの先生を目指したり。でもどれもしっくりこず、自信を失うばかりで。 ひでこ:迷走していたのね。 ノラ:ハイ。最終的には昼夜逆転の引きこもり生活に。物があふれた汚部屋で自己嫌悪に陥っていたときにたまたま片づけの本に出合って、変わりたい一心で物を捨て始めました。そのとき、私に必要なのは立場や肩書きで外側を固めて不安をごまかすことではなく、自分の内面と向き合うことだと気づきました。 ひでこ:家の中の状態は実は頭の中の状態を反映しているのよね。逆もまた然り。物を捨てて部屋がスッキリすると、頭の中も余計な思考が消えて本当の自分が見えてくるんです。 ノラ:私の場合、物を捨てて見えてきたのは、「芸人になりたい」という本心。「本音を無視し続けたままじゃ自分がかわいそう。死んでも死に切れない!」と思いました。それで「もしも売れなかったらカッコ悪い」という見栄も、彼氏からのプロボーズも断捨離して、「成功するかしないかはどうでもいい。とにかくやる」とお笑いの世界に再び挑んだんです。 ひでこ:私たちはやる前に「できるかできないか」を考えてしまいがち。でも、できるかどうかなんてやってみないと分からないのだから、やる前に悩むのはナンセンス。やってみることが重要だし、その背中を押してくれるのが退路を断つこと、つまり断捨離なんです。すべてを捨てたおかげで芸人としてブレイクし、公私ともに幸せを手に入れたノラさんはダンシャリアンの鑑(かがみ)だわ。