【高校サッカー】FW高岡伶颯「良い形で終われたが…」 前半だけでハット 今大会目標20得点へ好発進
◇第103回全国高校サッカー選手権1回戦 日章学園6―1西目(2024年12月29日 フクアリ) 3年連続出場の日章学園(宮崎)は西目(秋田)に6―1と圧勝し、2回戦進出を決めた。 イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が内定しているFW高岡伶颯(3年)が21年度の阪南大高のFW鈴木章斗(現湘南)以来となる前半だけでハットトリックを達成した。「良い形で終われたが、4~6点以上取れる選手だと思っている」。前半10分、こぼれ球に反応した先制弾は体勢を崩しながら決めた。7分後には細かいタッチから左足で2点目。最後はセットプレーから頭で決めた。 来春にはサウサンプトンへの加入が内定している世代最強のストライカー。昨年のU―17W杯で4戦4発の活躍を見せ、日本の16強進出に大きく貢献した。国内のJクラブを経ず、直接海外クラブのサウサンプトンを選んだ理由は、夢であるW杯と欧州CLで優勝するためだ。 今大会の目標は20得点と公言する。大迫勇也(鹿児島城西)が持つ大会記録の2倍にあたる。「自分としては普通。あと5試合でいけるのかと言われると、逆にうれしい。大迫勇也選手の倍の選手と証明したい」と強気。原啓太監督も「彼はサッカーが大好きで素直で負けず嫌いの三拍子がそろっている。今日の3ゴールで絶対に満足していないと思う。今日のゲームで言うと多分、倍の6点ぐらいは取れている」と話した。前人未到の大台へ、まずは大器の片りんを見せた。