即不採用候補になる「50代エリート」4つのタイプ 人事担当者が“警戒センサーを発動”する人の特徴
なぜなら、ブランド力のある商品やサービスを持つ企業は、それだけで一定の収益が上がるビジネスモデルが確立されており、さほど努力しなくても実績が上がりやすいからだ。 要は、“ブランドの神輿に乗っかって”仕事をしているケースが少なくなく、実際入ってみたら、何の成果も挙げられない人が多い。 とくに、実績が数字で表れやすい営業や販売促進、宣伝・マーケティング職の人は、本当にその人自身の努力や実力で得た結果なのか、注視する必要がある。
意外と、人事採用の仕事も数字で表しやすい。いつの世も、ブランド力のある会社に人は集まるものなので、「そりゃ採用に苦労しないよね」と思ってしまう。 このような人たちが面談に現れた際には、その人なりのオリジナルの経験・実績を詳しく聞くようにしている。たとえば……。 ・「現職(前職)で、どのようにして実績を上げたのか? (具体的にどう工夫したり、改善したりしたのか)」 ・「実績を上げられた理由について、自分ではどう分析しているか?」
その人独自の発想で行動を起こし、実績を叩き出している人であれば、50代でも魅力的だ。逆に「そのぐらいのアイデアなら私でも思いつくぞ」みたいな、ありきたりな発想なら活躍は望めないと見る。 ■面接で知らない社内用語を頻発 ④ 自分視点が強すぎる人 パワハラしそうな高圧的なタイプはもってのほかだが、「自分視点が強すぎる」人も不採用候補になる。 たとえば面接で、こちらの質問意図とズレた回答をたびたびする人。おそらく、相手の話を聞いていないか、自分本位に受け取りやすいタイプなのかもしれない。職場でも行き違いが生じやすいだろうと容易に想像できる。
また、現職(前職)の社内用語や業界用語を頻発する人もいる。相手も知っている前提でペラペラ話されると好感度は一気に下がるが、その場合は「素人にもわかるように説明してもらっていいですか?」と、あえて尋ねるようにしている。 そこで「なるほど!」と、こちらが理解できるように説明できたら好感度は再浮上。わかりづらいなら評価はガタ落ち。ましてや50代なら、部下や下の世代とコミュニケーションをとるのは極めて難しいと判断せざるを得ない。
50代以上の採用事情についてシビアな側面ばかりをお伝えしてしまったが、一方で50代でも採りたい人材は多数いる。それについては前記事で紹介しているので、併せて見ていただけるとありがたい。
萬屋 たくみ :会社員(人事部長)