ボルボの売れ筋XC60のプラグイン・ハイブリッドに特別仕様車、ブラック・エディションが追加された
内外装を専用のブラックで仕立てる
ボルボは主要自動車メーカー(ブランド)の中でもいち早く完全電動化を宣言した。それにともない、すでに内燃機関モデルの整理を始めている。主力車種である「XC60」もその例に漏れず、売れ筋だったディーゼル・エンジンを廃止している。 【写真9枚】ボルボXC60に設定されたブラックのボディにブラックのディテールを組み合わせた特別仕様車、「XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグイン・ハイブリッド・ブラック・エディション」の詳細画像をチェック ◆81kmのEV走行が可能 XC60は現在、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)と48Vマイルド・ハイブリッド(MHEV)を設定している。ともに2.0リッター直列4気筒ガソリン・ターボを搭載し、PHEVは充電電力を使用した時の走行距離を81km確保。日常の買い物や通勤程度であれば、その多くを電気自動車=バッテリーEV(BEV)としてカバーできる能力が与えられている。PHEVの2.0リッター・エンジンは最高出力253ps、最大トルク350Nm。モーター前後にひとつずつ搭載し、出力はフロントが最高出力52kW(71ps)、最大トルク165Nm、リアが最高出力107kW(145ps)、最大トルク309Nmとなっている。 ◆最上級グレードがベース そのPHEVモデルに今回、特別仕様車の「XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグイン・ハイブリッド・ブラック・エディション」が設定された。 ベース・モデルとなったXC60のなかで最上級仕様となる「XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグイン・ハイブリッド」はXC60シリーズ唯一のPHEV(2024年モデル)で、価格は1019万円となっている。 ◆ブラックが際立つ ブラック・エディションは「オニキスブラック」のボディ・カラーをはじめ、「グロッシーブラック」のアイアンマーク(ボルボのエンブレム)とブラックアウトされたダイアゴナルバーを持つフロント・グリルに変更するなど、ボディ全体をブラックでコーディネートしている。 リアのバッジも「グロッシーブラック」になり、ディテールまで隙なく黒で全身を引き締めた。さらに、「グロッシーブラック」の専用21インチのダブルスポーク・アルミホイールを装着し、足元からも精悍さを漂わせている。 ボルボといえば北欧デザインによるスマートでクールなたたずまいが印象的だが、ブラック・エディションもそうした雰囲気を活かしたまま、スポーティさが増しているのが特徴だ。 ◆ひと味違ったスポーティなムード 一方のインテリアも黒基調で、黒に近いグレーである「チャコールカラー・ルーフライニング」と「メタルメッシュ・アルミニウム・パネル」を特別装備することで、カタログ・モデルとはひと味違ったスポーティなムードを放っている。シートは上質なファインナッパレザー・シートが与えられ、こちらもチャコールカラーを採用した。 特別仕様車XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグイン・ハイブリッドの価格は1039万円で、ベース車よりも20万円高という設定になっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部