D2C強化中の ソノス 、ウェブサイトを刷新:決済ページの見直しで高額商品の購入率増加
ロイヤルティプログラムの実施によりビジネスを多様化
D2C企業の広告を専門にするディスコ(Disco)で収益担当シニアバイスプレジデントを務めるアルジュン・レディ氏は、従来型のチェックアウトフローやシンプルな商品ページなどから離れて売上が増加するブランドは少ないと語る。しかしソノスは、その確立されたブランドと、大規模な全国展開により、大きなアドバンテージを保持している。 「真の利点は、サイトの見た目と雰囲気をコントロールできることだ。ブランドを前面に出せる」とレディ氏は言う。「しかし結局のところ、すべての構築と保守はもっと難しいというのが欠点だ。プラグアンドプレイと反対に、コストが上昇するだろう」。 ソノスにとって理想的な次のステップは、小売店舗とオンラインショップのあいだを橋渡しするロイヤルティプログラムを作り上げることだとレディ氏は言う。「ソノスのブランド、商品の品質、そして顧客の忠実さを考えれば、おそらく成功する」と、同氏は話した。 それは今年中に実現するかもしれない。ソノスは現在、既存顧客や見込み顧客を対象にいくつかのロイヤルティプログラムをテストしていると、ノッツ氏は米モダンリテールに語った。「見込み顧客のアカウント作成や使用を促進するだけでなく、既存顧客が購入の意思決定を行うことにも役立つため、将来的に大きなチャンスになると考えている」。 D2C事業を的確に進めれば、ソノスが待望のカテゴリー拡大に向けて準備するのにも役立つだろう。スペンス氏は2月上旬の第1四半期決算発表会で、同ブランドが第3四半期に新規カテゴリーへの参入をめざしていると明らかにしたが、具体的な詳細については言及を避けた。この参入により「数十億ドル規模の新たなカテゴリーへの足がかり」となり、「当ビジネスがさらに多様化する」と、同氏は語った。 [原文:How Sonos revamped its website to drive DTC sales] Melissa Daniels(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:都築成果) Image via Sonos
編集部