D2C強化中の ソノス 、ウェブサイトを刷新:決済ページの見直しで高額商品の購入率増加
潜在的な商品提案で買い物客の購入決定を支援
チェックアウトページだけでなく、ソノスのウェブ戦略は、商品同士をどのように接続してサウンドシステム全体を作り出すかを紹介することに重点を置いている。顧客の約60%は複数のソノス商品を保有しており、ノッツ氏は残り40%の顧客に対し、どのようにシステムを拡張してもらうか働きかけることに全力を注いでいる。同社のウェブサイトの商品説明ページにはドロップダウンメニューがあり、その商品とほかの商品とのセットが示されている。すなわち、エラ(Era)のBluetoothスピーカーを見ている買い物客は、サラウンドサウンドのセットアップやサウンドバーを一緒に購入する選択肢を有することになる。 これは「非常にさりげないセット購入への誘い」として機能し、コンバージョンと注文数の増加に貢献しているとノッツ氏は言う。この変更により、コンバージョン率は4%、商品セットの注文数は26%増加した。 「商品ページを開くことで、常に何らかの角度から潜在的に商品システムを知ることができる」。 より多くのD2Cビジネスを促進することは、新規顧客や既存のソノスユーザーにサービスを提供することを意味するとノッツ氏は言う。有料ソーシャルは新規顧客をサイトに誘導する主要な方法であり、ソノスは買い物客のコンバージョンを支援するために、主にインスタグラムとFacebookを中心に、ソーシャルでのネイティブチェックアウトをより多く導入する予定だと同氏は話す。それによって、これらのプラットフォームで有料広告が表示された買い物客は、ブランドに連動したページに誘導され、関連商品を目にすることになると同氏は説明する。一方で、既存顧客に対してはリピート購入を促進するために、購入後30日間メールが配信される。 サイトでは、写真と動画が目立つように表示され、商品説明ページには多くの詳細情報が記載されている。はじめてソノスを購入する買い物客は、たとえばAmazonで価格を確認したり、さらにベストバイ(Best Buy)で実際にシステムを確認したりと、「オンラインとオフラインを行き来しながら」購入に至る場合が多いとノッツ氏は話す。Sonos.comは、このような買い物客が商品スペックとシステムについてより詳しく学べる一方、リピーター顧客は最初に購入した商品を補足するような商品提案を受けることが可能だ。 「高級なオーディオ商品を購入するとき、本当に多くの検討が行われるということを、我々は理解している。我々は多くのエネルギーと注意を払い、豊富な知識的経験を通して買い物客の購入決定を支援している」。