2人の息子を持つ母が鍛え上げた太い脚で全国大会2位 朝3時半起床で仕事や家事育児と両立
12月21日(土)・22日(日)、東京都の品川インターシティホールで『ゴールドジムジャパンカップ2024』が2日間に渡って開催された。マッスルゲートの優勝選手やJBBF、マッスルコンテストでクオリファイを獲得した選手のみ出場できるハイレベルな大会だ。その1日目に行われたウーマンズウェルネス一般の部で小野寺祥子(おのでら・さちこ/42)さんが2位の成績を残した。2人の子どもの子育てや家事、仕事との両立、約2年前に発覚した持病と向き合いながら競技に励む小野寺さんのフィットネスライフとは。 【写真】小野寺祥子さんのバランスの良い太脚
10年ほどフルマラソンを走っていた小野寺さん。コロナ禍で大会が中止になっていくなか、走るモチベーションが下がってきたころに、一人で黙々とできる筋トレにハマったという。 「もともとジムには冬にランニングマシンで走るために入会していたので、筋トレはほぼゼロの状態でした。筋トレをしていくうちに、身体のラインが変わり始め、マラソンとは違う魅力にどんどんハマっていきました」 2023年10月のマッスルゲート札幌大会・ウーマンズレギンスフィットネス158cm以下級に初出場し2位を獲得。大会に出場を決めたのもある理由があったからからだという。 「2023年2月に持病が発症し、難病指定を受けてしまいました。目標がないと病気に負けてしまいそうなので、そこに向けて身体作りと体調管理をして自分と徹底的に向き合うためにエントリーしました。エントリー後は、常に体調と向き合う日々でした。今までは無理して何でもやってしまう性格だったので、自分を見つめ直す良いきっかけになりました」 4歳と7歳の男の子の母であり、薬剤師の小野寺さん。トレーニングは週5~6日、1回1時間~1時間15分程度の時間行っている。忙しい中、どのような時間配分で両立しているのだろうか。 「完全朝トレ派です。3時半~4時に起床し、4時半~5時半にトレーニング、6時から母業をして、9時から仕事です。そして21時半に就寝します。夫もトレーニングをしていて、子どもたちも母は朝トレ、父は夜トレと認識しているようです。朝のこの時間を逃したらその日のトレーニングは必然的にオフになります。家事育児は常に夫とその日の予定を共有して、協力してやっています。できる方がどんどんやっていくスタイルです」 トレーニングのサイクルとしては、仕事休みの土日のどちらかにハム・尻トレを必ず入れ、あとは肩、胸、背中、脚トレ、と疲労がない箇所をトレーニングしており、サイクルはガッチリとは決めていない。トレーニングでは、重量にこだわらず、しっかり効かせたいところに効いているかを意識しているという。 また、食事に関しては自身に合う食材を見極め、身体を調整してきた。 「食事のカーボは白米とカボチャのみです。オートミールやサツマイモ、ジャガイモはお腹が張ってしまい合わないです。カボチャはお腹の張る感じがなかったので、減量は白米のみ、白米とカボチャの半々、カボチャのみのどれかでした。小麦系は翌日とにかく浮腫むので、軽くチートをするときのみ食べるなど、基本的には控えてました。タンパク質は、1日卵1個と納豆1パック(減量末期は納豆なし)、胸肉や魚を食べてました。週末の脚トレの日には、牛肉を食べてました」 大会を終えて、「全身の筋量が足りないことが1番の課題です」と答えてくれた小野寺さん。全体的な身体のボリュームアップに加えて、「独学だったポージングも習いに行きたい」とさらなる進化を目指す。 「今よりもさらに筋量やポージングなど、トータルバランスをパワーアップさせることが目標です。今まで150cmと身長が低いのに脚が太いのがコンプレックスでした。今度は脚の太さを武器に、脚の形などにこだわってトレーニングしていきたいです」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介、北岡一浩