イプスウィッチ加入が破談になったブロヤ [写真]=Getty Images

　チェルシーに所属するアルバニア代表FWアルマンド・ブロヤのイプスウィッチへの移籍は破談に終わったようだ。29日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。 　現在22歳のブロヤは2009年にチェルシーの下部組織に加入し、2020年3月のプレミアリーグでトップチームデビューを飾った。2020－21シーズンはフィテッセ（オランダ）、2021－22シーズンはサウサンプトンへのレンタル移籍も経験。2022年7月にチェルシーに復帰し、同年9月には2028年までとなる長期契約を締結した。 　しかし、2022年12月に右ひざの前十字じん帯を断裂して手術を受けたことにより、長期離脱。昨年9月に実戦復帰を果たしたものの、まだ本調子を取り戻すことができていない。2023－24シーズンは公式戦19試合出場で2ゴール1アシストを記録するにとどまると、後半戦はフルアムにレンタル移籍で加入したが、8試合の出場でノーゴールに終わった。 　今夏チェルシーに戻ったブロヤはプレシーズンツアーに帯同していたが、最終的には売却される方針となり、トップチームの練習から外れて別グループでトレーニングを行っている。 　そんなブロヤには複数クラブから関心が寄せられていたが、プレミアリーグ昇格組であるイプスウィッチへの加入に迫り、移籍形態は1シーズンのレンタル移籍となるものの、イプスウィッチがプレミアリーグに残留を果たした場合には、シーズン終了後に3000万ポンド（約57億円）で買い取り義務が発生する条項も付随する契約でクラブ間合意に至ったことが報じられていた。 　しかし、加入前のメディカルチェックでブロヤに問題が発覚。足を負傷していることから、リハビリ期間が必要となる状況を受け、イプスウィッチが獲得に二の足を踏み、交渉はしばらく続けられていたが、最終的にイプスウィッチは同選手の獲得を断念したことが明らかになった。 　これにより、ブロヤは移籍市場閉幕前に代替案を検討しなければいけなくなったが、今夏はチェルシーにとどまる可能性も浮上している。それでも、エンツォ・マレスカ新監督の下で起用される見通しは薄く、残留しても負傷から復帰した後の来年1月の移籍市場で再び移籍先を模索することになりそうだ。