「小泉進次郎vs石破茂」に待ったをかける自民党若手議員から圧倒的な支持を得る“ダークホース”
史上最年少総理の期待高まる小泉進次郎元環境相に思わぬ“落とし穴”が待っているかもしれない。 【写真あり】進次郎&滝川クリステル 夜の散歩で愛犬オシッコ放置の一部始終 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)で、ついに“大本命”の進次郎氏が立候補を表明した。6日に行われた記者会見では事前に200人以上も応募があり、1社1人と決められ、最終的には125人に取材許可が出た。 「座席も決められ、前列はいわゆる大手メディアの記者が陣取りました。進次郎陣営は過去の女性関係に関する質問を警戒しており、質疑応答ではまず政治のことをちゃんと聞いてくれる大手メディアの記者から指名されていきました」 とは取材したテレビ局記者の一人。 すると案の定、後方に追いやられたメディアやフリーランスの記者から 「もっと公平に当ててくれよ!」 と注文が入った。そして例の質問が飛び出した。 「G7に出席されたら知的レベルの低さで恥をかくのではないかと皆さん心配しております。日本の国力の低下になりませんでしょうか?」 質問したのはフリーの男性記者。ネット上では 「いくらなんでも失礼すぎ」 「さすがにひどい」 「ジャーナリズムの低下を見た」 など男性記者に批判が寄せられているが、当の進次郎氏は冷静に 「私に足らない所が多くあるのは事実だと思います。完璧ではないことも事実です。しかし、その足りない所を補ってくれるチーム。最高のチームを作ります。そのうえで各国のリーダーと向き合う覚悟があると思っています」 と“模範”回答。うまくさばいた進次郎氏の“株”が上がる結果となった。 こうなると、がぜん追い風ムードだ。霞が関の官僚や若手財界人の中にも進次郎氏を支持する人が急増中で「小泉進次郎新総理」はネタではなく、現実のものになろうしている。ただし、油断はできない。 自民党総裁選には、進次郎氏のほかに石破茂氏、河野太郎氏、林芳正氏、高市早苗氏、茂木敏充氏、小林鷹之氏、加藤勝信氏らが立候補を予定。このほか、斎藤健氏、上川陽子氏、青山繫晴氏、野田聖子氏が推薦人確保に奔走している。 総裁選の手順としては党所属国会議員に1人当たり1票配分する国会議員票と、全国の党員・党友による投票をベースにした党員票で争われる。党員票の投票は9月26日に締め切られ、各都道府県連が集計した得票数を党本部で一括集計し、投票総数をドント方式で各候補に比例配分する。 投開票日当日は、党本部のホールで投票資格を持つ367人の国会議員による無記名の投票が行われ、その場で開票される。総数を国会議員と同じ比率に調整した党員票と合わせ、有効投票の過半数を制した候補が新総裁に。 過半数を得た候補がいない場合は、上位2人による決選投票となる。 これだけ候補者が乱立すれば、1回目の投票で過半数をとることは 「ほぼ不可能」(前出・テレビ局記者) したがって、決選投票の権利を得る上位2名に入る必要がある。永田町関係者が意味深に語る。 「一人は石破さんで決まりだろう。毎度のことだが、党員票が圧倒的に強い。問題は石破さんの相手が誰になるか。大多数が進次郎氏だと思っているが、政界は一寸先は闇。フタを開けてみるまでわからないよ」 裏金問題で露呈した自民党の腐敗、その象徴だった派閥政治は表面上かもしれないが、解体された。党内は〝変化〟を求めており、それが43歳の小泉進次郎氏を首相候補にまで押し上げたわけだが……。 本サイトが入手したデータによると、自民党若手議員の間で圧倒的に支持されているのは、進次郎氏ではなく、”コバホーク”こと小林鷹之氏だ。 「1期生議員から4期生議員の若手議員の間ではダブルスコア以上で次点の候補を引き離している。音頭をとっているのは、麻生派の甘利明氏。麻生派が推す河野太郎氏と距離があり、小林氏の支援に回っている。『世代交代は賛成だけど、進次郎はイヤ』という議員が集まっている印象ですね。小林氏は安倍派、麻生派、二階派、無派閥の若手議員から万遍なく支持を取り付けている。問題は全国の党員・党友票だが、じわじわと人気が上がってきている。進次郎氏にメディアの関心が向くなか、〝ステルス戦法〟であっと言わせることがあるかもしれない」(政界関係者) いまだ態度を表明していない議員も多く、情勢は流動的ではある。投開当日まで熾烈な駆け引きが繰り広げられそうだ。
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