スイス・チューリヒで本場のクリスマスを体感!ヨーロッパ最大級の屋内マーケット、きらめくツリーやイルミネーションも!
駅から一歩外に出ると、街全体を彩るようなイルミネーションが! メインストリートであるバーンホフ通りには上から吊るされたコードに無数のLEDランプが点り、まるで天から降り注ぐ光の雨のよう。このイルミネーションはビートルズの楽曲「Lucy in the Sky with Diamonds」から、「ルーシー」と名付けられ、チューリヒ市民に親しまれている。
バーンホフ通りは路面電車が行き交っているが、この時期だけ登場するのが赤いサンタトラム。運転手はサンタクロース、そして天使たちの姿も。じつはこのトラムは子どもたちだけが乗車できるものだが、トラムを目にすることができただけでもラッキーな気分になる。
路面電車に乗って、オペラハウス前で開催されているクリスマスマーケットへ向かう。ライトアップされた美しいオペラハウスの前にはスケートリンクが設置され、さながらクリスマス村のような雰囲気。会場の周りに目を向けると、チューリヒの観光名所である双子の塔・グロスミュンスター(大聖堂)や、マルク・シャガールのステンドグラスで知られるフラウミュンスター(聖母聖堂)などがライトアップされ、夜は一層華やいだ雰囲気になる。チューリヒはスイス最大の都市で、世界の巨大な金融センターのひとつだが、中世の面影を残す旧市街など、見どころ豊富。石畳の道をそぞろ歩き、歩き疲れたらカフェでホットチョコレートを。クリスマス気分をさらに盛り上げてくれるはずだ。
クリスマスマーケットの会場の一角には、子どもたちが手製のキャンドルを作ることができるブースがあり、クリスマスを迎える準備を熱心に行っていた。チューリヒのキャンドル作りはミツバチの巣から採れる蜜ろうしか使わない。溶かした蜜ろうのなかに芯の紐を入れて、引き上げて乾かす。この作業を繰り返すことで、キャンドルの形ができてくる。手作りのキャンドルは自宅で聖夜に灯されるほか、プレゼントとして最適という。何日も何時間も手間暇と愛情をかけて作るキャンドル、チューリヒの人々にとってクリスマスは特別で大切なものであることがよくわかる。