アリアナ・グランデやハリー・スタイルズのネイルを手掛けるブリトニートーキョー LAで大活躍の秘密
ネイリスト活動3カ月でアリアナ・グランデからDM
水嶋:ロサンゼルスで成功されるまで、どれくらいの時間がかかりましたか?
ブリトニー:自分ではまだ成功しきれていないと思っています。ロサンゼルスに移住した当初は学生の身分だったので、6年ぐらいはネイリストを本職にしていませんでした。俗に“セレブ”と呼ばれる方々からの依頼が来るようになったのは、ネイリストという職業を始めてから3カ月くらいだと思います。
水嶋:3カ月!どのような依頼がきましたか?
ブリトニー:アリアナ・グランデ(Ariana Grande)から、インスタグラムでダイレクトメッセージが来たのが最初です。「ちょっと今から来られる?」というような、とてもフランクな内容でした。まだインスタグラムが始まったばかりの頃で、「嘘かな、もしかして騙されてる!?」と思いましたが、ロケーション検索で私のことを見つけてくれたようです。
水嶋:ネイリストとしての現在のポジションを確立するまで、苦労はありましたか?
ブリトニー:どうしてもネイリストになりたい、有名になりたいと思って今に至ったわけではなく、私はすごくラッキーなんだと思います。2013年当時は英語力も乏しかったので、現場で他のスタッフに陰口を言われていても気づかず。今になって、「あのとき意地悪なことを言われてたかも?!」と(笑)。それぐらい、当時はネイルアーティストという職業がまだ確立されていなかったんですよね。
水嶋:ブリトニーさんの活躍が、今のネイルアーティストの存在や地位を大きく変えたと思います。
ブリトニー:その当時米国では、ヘアメイクを含むビューティ業界で、アジア人アーティストが少なかったです。米国では言ったもの勝ち。「私はアーティスト」。言ったその先が大事だと思います。
水嶋:ブリトニートーキョーという名前もキャッチーで、素敵ですよね。何か由来はありますか?
ブリトニー:最初に縁があり勤めたネイルサロンで、米国で覚えてもらいやすいように”ブリトニー”という名前をつけました。当時ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が人気で、私も彼女のブロンドヘアーに憧れ真似をしていて。職場で出身地を聞かれることが多く、思いついたまま名刺にペンでTOKYOと書いたのが後に定着したんです!嘘みたいな本当の話です。