世界経済の回復を見極める「2つの視点」とは?
このうちPUAとPEUCは年末で期限切れとなります。このまま景気対策がまとまらなければ、現在両制度の支援を受けている約1400万人の人の収入は大きく減少することになります。マクロの家計収入は10月時点で前年比+5.5%と大幅に増加していますが、失業給付等の社会的給付措置を除いたベースでは僅か+2.2%に留まります。このように政策支援の存在感が大きい状況で、“年末2000万人問題”が解決しなければ、当然のことながら消費は逆風に晒されます。 現在のところ金融市場の反応は限定的ですが、今後の動向に注意が必要です。
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