チームブリヂストンサイクリング、主軸選手5名が退団。東京・パリ五輪代表も新天地へ
チームブリヂストンサイクリング、主軸選手5名が退団。東京・パリ五輪代表も新天地へ
11月28日(木)、チームブリヂストンサイクリングは、窪木一茂、橋本英也、今村駿介、脇本雄太、新山響平の5選手が2024年シーズンをもって退団することを発表した。パリ2024オリンピックに出場した窪木、橋本、今村を含む、チームの中核を担ってきた選手たちの退団は、チームの世代交代を象徴する出来事と言えるだろう。
長年の貢献に感謝、新たな舞台へ
チームは公式発表で、退団する5選手へ惜しみない感謝の意を表した。長年にわたりチームに貢献し、数々の輝かしい成績を残してきた選手たちの功績を改めて称え、新たな門出を祝福。5選手もそれぞれ、チームでの経験への感謝と今後の抱負を語っている。
窪木一茂:世界王者としてチームに別れを告げる
チームのキャプテンとして、競技面だけでなく精神的な支柱でもあった窪木。パリ五輪でのマディソンとオムニアム2種目6位入賞、そして世界選手権スクラッチでの優勝という輝かしい実績を残し、チームを去る。「7年間所属させてもらったチームブリヂストンにはとても感謝しています。素晴らしいメンバーの中で多くのレースを走ることができ、とても充実していました」と感謝を述べ、「学んだ多くのことを今後も活かし、より一層努力していきます。引き続き応援していただけたら幸いです」と今後の活躍を誓った。 ▼窪木一茂の記事はこちら。
橋本英也:2度のオリンピック出場、チームへの愛着を語る
チームがトラック競技強化を始めた2018年に加入した橋本は、東京、パリと2度のオリンピックに出場。世界の舞台で経験を積んだ。「CHASE YOUR DREAMのもと、僕の夢の舞台であるオリンピックを2度経験させてもらい、とても幸せでした」と語り、チームへの深い愛着を表現。今後の活動については明言していないが、チームとの繋がりを大切にしたいという思いを覗かせた。 ▼橋本英也の記事はこちら。
今村駿介:五輪金メダル獲得へ、さらなる高みを目指す
着実に力をつけてきた今村は、パリ五輪でチームパシュートとマディソンに出場。世界選手権オムニアムでの銅メダル獲得など、着実に世界のトップレベルに近づいている。「今の目標は、五輪での金メダル獲得です。『Chase Your Dream』の精神で精進したい」と力強く語り、新たな環境での挑戦を決意した。
脇本雄太:競輪選手として、そして競技界への貢献を誓う
東京五輪での金メダル獲得を目指し2019年に加入した脇本。オリンピックでは目標達成は叶わなかったものの、世界選手権ケイリンでの銀メダル獲得など、日本のトラック競技を牽引した。代表引退後も競輪選手として活躍する傍ら、競技の普及活動や安全啓発活動にも尽力してきた。「これまでの活動を支えてくださった皆さんへ感謝します」と感謝の言葉を述べ、「競輪選手として頂点を目指し、自転車競技界へ貢献できる選手として活動したい」と今後の活躍を誓った。
Bicycle Club編集部