AirTagの位置情報が航空会社とまもなく共有可能に。ロストバゲージを追跡できるようになる!
AirTagはとても便利です。鍵や財布など紛失しがちなものや、バッグや自転車など盗難のターゲットになりやすいものの位置情報を常に把握できます。 もちろん、盗難以外の理由でバッグが行方不明になることもあります。この小型トラッカーの人気の用途のひとつはロストバゲージの追跡です。バッグにAirTagを入れ、航空会社に手渡すと、そのバッグが目的地で手荷物用ターンテーブルに届かなかった場合、iPhoneで「探す」アプリを一目見るだけで、バッグの位置情報に関して何らかの手がかりが得られる可能性があるのです。 航空会社が「お客様のバッグがどこにあるか分かりません」と言おうものなら、iPhoneをかざして「私にはわかりますよ!」と言うことができます。 ロストバゲージは、あってはならない頻度で起こっているのが実状です。しかし、航空会社がこの問題を何とか解決したいと考えているようなのは喜ばしいことです。
iOS 18.2で実装される「Share Item Location」機能
これは、iOS 18.2で展開されている「Share Item Location」という新しい「探す」機能と関連しています。 この新機能により、信頼できる第三者と一時的に「探す」機能を持つアクセサリーの位置情報のリンクを共有できるようになり、一定期間(デフォルトでは約1週間)、紛失物の所有者が所有するAirTagなどの「探す」機能を持つデバイスを介して紛失物のありかを特定することができます。 この機能により、AirTagの位置情報を誰とでも共有できますが、航空会社と位置情報を共有できることもセールスポイントのひとつです。手荷物が紛失した場合、AirTagの座標を航空会社と直接共有できるため、紛失した荷物を巡って航空会社とイラつく会話をしなくてすむようになりそうです。 現時点では、この機能に対応している航空会社はユナイテッド航空のみ。同航空会社は、AppleがiOS 18.2をリリースした翌日の12月12日(木)に、この機能への対応を発表しました。ユナイテッド航空によると、同社のアプリの遅延手荷物報告ツールと「探す」機能の位置情報リンクを直接共有できるようになるとのこと。手荷物が返却された時点で、ユナイテッド航空は位置情報リンクを無効にしますが、客自身でいつでもリンクを無効にすることができます。 Appleによると、エアリンガス、カナダ航空、ニュージーランド航空、オーストリア航空、英国航空、ブリュッセル航空、デルタ航空、ユーロウイングス、イベリア航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、カンタス航空、シンガポール航空、スイス航空、トルコ航空、ヴァージン・アトランティック航空、ブエリング航空など、今後数カ月の間にさらに多くの航空会社がこの機能をサポートする予定です。