通天閣の天気予報ネオン「雪」知らせるピンク色に、点灯操作行う気象協会へ/大阪
7日の近畿地方は気圧の谷の影響で雲が広がり、大阪府大阪市内の日中の最高気温は6.4度。大阪管区気象台によると、九州の南海上で発達した低気圧の影響で同日夜から8日の昼ごろにかけ、大雪のおそれがあるという。同気象台では「雪が積もると歩行中に転倒するおそれがある。普段でかける時の服装ではなく、転倒しても体を守れるような服装にするなど注意してほしい」と話していた。 雪の予報を受け、同府大阪市浪速区の通天閣のてっぺんにある「光の天気予報」の上段が雪を表す「ピンク色」に点灯。めったに出ないネオンを目にした通行人らが携帯電話で撮影するなどしていた。 [写真]ピンク色に点灯した通天閣のてっぺんて、どんなん?
「光の天気予報」を操作する場所へ
通天閣によると「光の天気予報」は、日本気象協会関西支社の職員が専用の装置で操作し点灯させていると聞き、大阪市中央区にある同支社を訪ねてみた。 「光の天気予報は、いつも6人の職員が当番で点灯させています」と話すのは、同支社担当部長の折坂章子さん。1979年に始まった同天気予報は通天閣のネオンと同支社の端末を専用回線でつなぎ、365日にわたりボタン一つで晴れは「白色」、曇りは「オレンジ色」、雨は「青色」で点灯。晴れ時々曇りなどの天気は、上半分が白色、下半分がオレンジ色に点灯するという。 雪の予報は「ピンク色」だが、同府内ではめったに出ないため「ひと冬に1回あるかないかですね」と折坂さん。長年ネオンを担当する職員によると、上下ともピンク色になった経験はないという。
シンプルな端末は、同支社フロアの通り道に
通天閣のてっぺんのネオンを点灯させる端末は、意外にもフロア入り口近くの通り道、コピー機の隣に置かれていた。担当する女性職員がボタンについて説明してくれたが、ネオンの上段、下段用にそれぞれ「晴」「曇」「雨」「雪」のボタン。あとは「送信」「消灯」のボタンがあるという、意外とシンプルなものだった。 担当職員の女性は「押した後は双眼鏡で点灯を確認します」と話し、通天閣がみえるフロアから確認していた。折坂さんは「私は担当者ではありませんが、ここにいる職員は、だれもが押したくてたまらないと思っています」と笑顔で話していた。