倒産直前企業が示す「死のサイン」 船井電機に見た予兆 危ない「倒産予備軍」の見抜き方(上)
自分の勤め先もリスクチェックを
危うい企業のチェックが重要なのは「取引先に限った話ではない」と内藤氏は話す。自分が勤める企業についても、同様のリサーチを試みるのは、「沈む船」から一足早く逃げ出す助けになる。突然、社内アナウンスで倒産を告げられては途方に暮れるばかりだ。自分の身を守るには、勤め先の現状を冷静に見極める必要がある。 経営破綻した企業からは大勢の離職者が出る。一斉に転職サービスに登録する事態となるが、かつての同僚や上司が採用のライバルとなり、思い通りの転職先を探しにくくなりがちだ。先行きの危うい勤め先からは早めに去るほうが転職面ではメリットが大きい。 船井電機のケースが示すように、先行きのリスクをはらむ企業には様々な「予兆」がある。後編では帝国データバンクが長年の分析から導き出した、危うい企業に共通する傾向や特徴の気付き方を掘り下げていく。