車載ミリ波レーダーで車内置き去りを防止。トヨタの北米向けミニバン「シエナ」に先進リアシートリマインダーが導入
トヨタは、北米向けミニバン「シエナ」の2025年モデルを発表した。広々とした居住スペースを保ちつつ、効率性・パフォーマンス性能共に優れたハイブリッドパワートレインを標準装備し、アメリカの家族連れや冒険家のためのミニバンセグメントを再定義した。2025年モデルでは、エンジンを切って施錠した後も後部座席の動きを感知できる、レーダーベースの「アドバンスト・リアシート・リマインダー」システムを標準装備し安全機能も進化。さらに、バキュームと冷蔵庫が追加され、多忙な生活をフレッシュで清潔に保つことができる。トヨタ初の車内置き去り防止システムが新搭載! 【画像ギャラリー】先進リアシートリマインダーを搭載する2025年型シエナ 2025年式「トヨタ・シエナ」では、トヨタ車初となる先進型リアシートリマインダーセンサーが搭載されている。天井の内張りの中に隠された60GHz帯ミリ波レーダーにより、2列目・3列目シートの動きをスキャンする。車両が駐車状態(施錠状態)のときにスキャンしたエリアで動きが感知された場合、初期警告にはハザードランプが点灯、その後、ドアロックチャイム、ホーンが鳴るなど、小さな子供の車内放置を防ぐシステムが施されている。 車載システムには、トヨタのテキサス州拠点のソフトウェアチームが設計・開発したトヨタ最新のオーディオ・マルチメディアシステムが搭載されている。8インチまたは12インチの大型タッチスクリーンで、直感的なタッチ操作や音声コマンドでシステムと対話することができる。 新型シエナには、運転席・助手席・後部座席を取り囲むように合計10個のエアバッグが装備されている。スターセーフティシステムもかなり充実しており、トラクションコントロール(TRAC)付きの強化車両安定性制御(VSC)、電子制御制動力配分システム(EBD)、ブレーキアシスト(BA)、アンチロックブレーキシステム(ABS)、スマートストップテクノロジー(SST)が含まれている。 効率・パフォーマンス共に優れたハイブリッドトレインを搭載 トヨタ・シエナはハイブリッド専用車であり、トヨタが20年以上にわたって世界をリードしてきたハイブリッド技術が組み込まれている。シエナに搭載されたトヨタ・ハイブリッド・システムIIは、システム全体で245馬力を発生し、メーカー発表の燃費は、FFモデルで15.3km/L、AWDモデルで14.8km/Lとされている。 また、パフォーマンス制御も搭載され、EVモード、ノーマル、エコ、スポーツの運転モードが選択可能だ。AWDモデルには、トヨタの革新的な電子制御式オンデマンドAWDシステムが統合され、重量のあるAWDトランスファーケースやスペースを必要とするドライブシャフトを介さずに、独立した電気モーターで後輪に動力を伝達。あらゆる車速で必要に応じて追加のトラクションがかかるようになっている。 また、このオンデマンドAWDシステムは、発進時に最大80%のトルクを前もって後輪に伝達され、前輪のスリップを防止。また、ハイブリッドAWDシステムは、アンダーステアを低減してより確実なハンドリングを実現することで、コーナリング時の俊敏性を向上させる。トルク配分は状況に応じて変化し、定速走行時には100:0、滑りやすい路面では20:80まで変動する。 【画像ギャラリー】2025年型トヨタ・シエナ
MotorFan編集部