【BMW対メルセデス】BMW X1がメルセデスGLAに挑戦!プレミアムコンパクトSUV対決の勝者は?
BMWはX1からiDriveコントローラーを廃止した
メルセデスと異なり、運転席はチルトも可能。より角張った基本形状は、スペースの有効活用と全方位の視界の点で有利である。BMWでは、荷室容量が115リットル拡大し、リアのヘッドルームも広くなっている。シートはシアタースタイル:フロントシートは半分の高さだが、リアシートは床から32センチも高い。背もたれの角度の広がりも、こちらの方が好意的に思える。折りたたみ式のドアハンドルは不可解でレスキュー隊員が喜ぶとは思えない。 残念なのは、優れたiDriveコントローラーがX1では使えなくなったことだ。そして、GLAと同様、センタースクリーンが遠すぎる。
操作系は「GLA」よりもさらにシンプルだ。利点:追加装備をほとんど注文しなければ、ブラインドスイッチに目を向ける必要がない。ただし、iDriveコントローラーがなくなったからといって、一歩前進したわけではない。10.7インチの曲面ディスプレイはドライバーに向かって湾曲しているが、それでも遠すぎる。右側のステアリングホイールのボタンにある小さなプラスチックの回転ノブは、見栄えが悪く、いらいらさせる。 試乗車は制限速度と車線を認識し、車線逸脱警報システムがステアリング操作することに煩わしさを感じるドライバーのために、センターコンソールにクイックアクセス機能が用意されている。
わかりにくいメニューを音声で操作
メルセデスがコックピットやセットアップを個別に設定できるのに対し、BMWはリラックス、スポーツ、エクスプレッシブといった固定プログラムしか提供しない。これらは、ライトやコックピットビューを変更したり、マッサージ機能を作動させたりすることもできるのだが、ユーザーは難解なウェルネスや「生き生きとした照明シナリオ」よりも、操作の謎に興味を持つ可能性が高い。
メニューの中で、小さなサウンドコントロールタイルのような日常的なアイテムを探すとき、最初は絶望するだろう。そんな時は「おい、BMW!」と言えば「X1」は即座に反応し、窓を開け、油温を知らせ、周囲の照明さえも変更してくれる。