安野貴博氏「ワンチャン来年AGI」「新しいタイプのAIの育て方が見つかった」「研究者は失職?」…2025年を大胆予想
2024年、常に話題の中心にいたAI。2025年、その進化は我々に何をもたらすのか? AIエンジニアの安野貴博氏に聞いた。 【映像】AGIが誕生したらどうなる?(安野氏解説) 安野氏は「AIに減速する様子は全くない。『ワンチャン来年AGI』、来るのではないか。AGIとは汎用人工知能、つまり人間と同じレベルの知能を持つような人工知能のこと。これができたら、知的な労働をAIに頼めるようになり、世の中が大きく変わると言われている。僕の中の定量化では実現可能性は5%程度ある」と述べた。 その根拠について安野氏は「新しいタイプのAIの育て方が発見された」と説明した。 「今まではChatGPT-3、3.5、4と進化してきたが、今年新しく出たo1(オーワン)シリーズは1分や30分など『長く考えること』ができ、その上で答えを出せる。この長く考えるやり方は今勃興期で今月o3(オースリー)という最新バージョンが出たが、この3カ月の間にものすごくスコアが上がっている。そのため、本気を出せば来年AGIまで行くのではないか、という観測があるのだ」 AGIが誕生したらどうなるのか? 「例えば研究者を雇って論文を書かせるのではなく、AIにお題を与えてデータセンターで計算をさせた方がたくさん良い論文が出せるようになるかもしれない。ある種、研究開発が“装置産業”、つまり人がいらなくなる可能性もある。これが様々な分野で起きるとでかいインパクトになる」 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部