名前に反して「可憐」な雰囲気はゼロで肝心の女子ウケがイマイチ! トヨタ・カレンという残念すぎる不人気クーペ
たったの1代限りで終焉を遂げたカレン
昭和から平成にかけての大人気ミドルクラススペシャルティクーペの1台といえば、トヨタ・セリカが挙げられる。とくに、映画「私をスキーに連れてって」の劇車としても有名な4代目セリカ(1985~1989年)のハイエンドモデルであるGT-FOURはその頂点に立つモデルといっていい。 【画像】300台限定トヨタ・カレン「TRDスボーツ」の画像を見る そんなトヨタ・セリカのGT-FOURとコンバーチブルの最終型となった6代目モデル(1993~1999年)をベースに、1994年1月に登場した姉妹車のトヨタ・カレンというクーペを覚えているだろうか。北米市場向けのST200型セリカをベースに、主にフロントデザインを専用化。 駆動方式はFFのみとし、セリカに対して約40kgのダイエット(軽量化)を施した、スペシャルティカーである。TVCMは「そのクルマはカレンです」のキャッチコピーで、出演タレントは俳優の永瀬正敏だった。 スポーティなキャラクターをもつ3ドアハッチバックのスペシャルティクーペのセリカに対して、「時流に乗った」を意味するCURRENTからくる造語のネーミングが与えられた、可憐という意味もあるカレンは、その車名のとおり、エレガンスが売りの3ナンバーサイズの2ドアボディを用いたスペシャルティカーだ。 ボディサイズは全長4490×全幅1750×全高1310mm、ホイールベース2535mm。車重は1110kg~。※セリカは全長4365×全幅1690×全高1295mm、1150kg~となる。 エンジンは3S-GE型2リッター直4スポーツツインカム、170馬力(4速AT)、180馬力(5速MT)と3S-FE型ハイメカツインカムの140馬力を揃え、サスペンションは前後ストラットが基本構成。ほかにもスーパーストラットサスペンション、スポーツABS、4WS(4輪操舵)装着車も設定されていた。 グレードは上から、スポーツグレードのZS、4WS(4輪操舵)が選べたXS、ベースグレードのFSというラインアップで、ツーリングセレクション、スポーツセレクション装着車も用意されていた。当時の価格は171.5万~234.3万円。※セリカは1.6リッター、1.8リッター、2リッターエンジンを搭載。