名前に反して「可憐」な雰囲気はゼロで肝心の女子ウケがイマイチ! トヨタ・カレンという残念すぎる不人気クーペ
女性ウケがよくなかった
1995年1月には限定車としてXSリミテッドの4速ATと5速MTを発売。1996年6月のマイナーチェンジでは、ボディ前後のデザインを変更し、運転席エアバッグを標準装備(助手席はOP)。販売テコ入れとして1.8リッターエンジンを積むTSグレード(169.6万円~)も追加されている。 さらに、限定特装車のビスタ店15周年記念モデル、300台限定の「TRDスボーツ」もこのタイミングで加わっている。ZSをベースにTRDパーツを装着し、スーパーストラットサスペンションやヘリカルLSDなどを搭載し、当初のセリカと棲み分けたキャラクターから一転、スポーツ度を高めたモデルとなっている。この時点でカレンは一気に14ものグレードを揃えるに至っている。 とはいえ、姉妹車、本家となる伝統あるセリカの陰に隠れた存在であったことはたしかで、販売はスペシャルティクーペとしてのキャラクターから、比較的廉価な3F-FE型、140馬力エンジンを積むXS(4WSなし)が中心だったようだ。 そんなカレンは車名の可愛らしさあるイメージとは裏腹に、3ナンバーのワイドボディであり、狙いの女性ユーザーに敬遠されたかも知れず、男性にはセリカと違い、可憐なイメージ(!?)があってあまり受けなかったようで、1998年8月に販売終了。 1代限りで可憐に散り(!?)約5年半、4.5万台の販売台数で絶版となっている。中古車サイトで検索してみると、ヒットしたのは新車総販売台数の少なさもあり、走行距離13万キロ超えのたった2台(支払総額70万~90万円)だった。
青山尚暉