安野たかひろさん・黒岩里奈さんインタビュー。都知事選で実践した「ほかの候補者を貶めない」戦いかた
「デジタル民主主義を求める人は加速度的に増えてくる」
―たしかにラベルは少なすぎますよね。右、左という両極端で、でも現実はそんなに単純でもないと思います。最後に、「デジタル民主主義」という未来はいつごろ実現しそうか、お聞かせください。 黒岩:先ほど安野が言っていたように、デジタル民主主義がこれから日本で生まれる可能性があるということが今回の選挙戦では提示できたかなと思っています。 実際に「チーム安野」と呼ばれる方、ボランティアの方も、今回の選挙戦を通じて自分たちもデジタル民主主義を推進するために何ができるのかということを日々考えている状態です。具体的に来年できますということではないんですが、グラデーションで、確実に前に進んでいるということはお伝えできると思います。 あと、イデオロギーの話とも通じるところがあるんですが、異なるイデオロギーを持っている方であっても、デジタル民主主義に向かっては一緒に歩むことができる。その意味では政治参加をより促進できる強力なイデオロギーであると思うんです。新たな動きや、デジタル民主主義に関わる方、求める方がこれから加速度的に増えてくるだろうと実感しています。
インタビュー・テキスト by 生田綾 / インタビュー by 南麻理江