「親が叶えられなかったこと」を子どもに託すのはアリ?ナシ? 多くの親が見落としがちな視点とは
子育ての大変さは数え切れないほどありますが、その中のひとつに「子どもに対する教育」が挙げられます。 素直で真っ直ぐな子に育ってほしい、まともな大人になってほしい、子どもが元気でいてくれればそれでいいなど、世のお母さんが我が子に思うことは様々です。 その願いが強ければ強いほど、母親は子どもにしっかりと向き合わなければなりません。 【頭のいい子の育て方】子どもの成績を伸ばすために、トップレベルの親が絶対にやらないこと 中には、「将来は○○になってほしい」など、子どもが大人になってから就く職業を早い段階から限定している親もいますが、この場合もやはり、それに応じた教育が必要になります。
子どもの教育で多くの親が抜けている視点とは?
子どもに対する教育は、言葉遣い、礼儀作法、人との関わり方、社会での振る舞い方など躾としていろいろあります。 そんな子どもに対する教育で、多くの親が抜けている視点があるんですよ。 それが何かと言うと、「自分の在り方」です。 これはよくある話ですが、自分が叶えられなかったことを子どもにやらせる親っているじゃないですか。 自分は学がなかったから、子どもにはいい大学に入ってもらおうとする例が、一番分かりやすいかと思います。 自分は学歴がないのに、子どもに勉強ばかりさせる親の話は今も昔もよくありますが、子どもは成長するにつれこう考えるんですよ。 「自分ができなかったことを俺(私)にさせるなよ」って。 もちろん、学歴がなかったことでものすごく大変な思いをしたから、子どもにそんな苦労を背負わせたくないという親心からそうさせる人もいます。 しかし、そこに子どもの意思が汲み取られてなければ、自分のエゴを押し付けていることになるし、親が叶えられなかったことを子どもにやらせるのは、「お前がそれを言うなよ」状態になるのは間違いありません。 人によっては開き直って、「私が叶えられなかったからあなたが叶えるんだよ」と言わんばかりに、子どもに重度のプレッシャーをかける親もいますから、自分の在り方を無視した教育になるほど、エゴが肥大化すると思った方がいいでしょう。