【MLB】リッキー・ヘンダーソンが65歳で死去 史上最多のシーズン130盗塁・通算1406盗塁・盗塁王12度
「史上最高の1番打者」と言われる殿堂入り選手リッキー・ヘンダーソンが65歳で死去したことが明らかになった。通算1406盗塁、2295得点、先頭打者アーチ81本のメジャー記録を持つ名選手の死去を受け、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「何世代もの野球ファンにとって、リッキー・ヘンダーソンは盗塁と1番打者の代名詞でした。アスレチックスで最も愛された選手の1人であり、25年間のキャリアで、ほかにチームにも大きな影響を与えました。近年のルール変更の際には、彼の時代を念頭に置いていました」との声明を発表している。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ヘンダーソンは25年間のメジャー生活で通算3081試合に出場し、3055安打、打率.279、297本塁打、1115打点、2295得点、1406盗塁、出塁率.401、OPS.820を記録。通算2190四球は歴代2位だが、敬遠を除いた2129四球は歴代最多であり、選球眼・長打力・俊足・盗塁技術をすべて備えた理想の1番打者として長年活躍した。盗塁王のタイトルは実に12度。1990年ア・リーグMVP、オールスター・ゲーム選出10度、シルバースラッガー賞3度、ゴールドグラブ賞1度と数々のアワードを受賞し、1989年にアスレチックス、1993年にはブルージェイズでワールドシリーズ制覇を経験。1989年はリーグ優勝決定シリーズMVPに輝いている。 1976年のドラフト4巡目で指名され、アスレチックスに入団。1979年にメジャーデビューすると、翌1980年には早くもシーズン100盗塁をマークし、1982年に歴代最多の130盗塁、1983年にも108盗塁を記録した。その後、ヤンキース、アスレチックス(2度目)、ブルージェイズ、アスレチックス(3度目)、パドレス、エンゼルス、アスレチックス(4度目)、メッツ、マリナーズ、パドレス(2度目)、レッドソックス、ドジャースと多くのチームを渡り歩き、パドレスでプレーした2001年に通算3000安打を達成。ドジャースでプレーした2003年が最後のシーズンとなり、このとき44歳だった。 4度にわたって在籍したアスレチックスへの影響力は特に大きく、2017年には本拠地オークランド・コロシアムのフィールド部分が「リッキー・ヘンダーソン・フィールド」と命名された。奇しくも今年はアスレチックスがオークランドを本拠地としてプレーする最後のシーズン。アスレチックスがオークランドを去ると同時に、「史上最高の1番打者」もこの世を去った。