SNSでも話題! 『リトルボブドッグ』と『家庭科のドラゴン』、2大キャラクターから紐解く裁縫箱の変化
「実は家庭科のドラゴンはシリーズものになっておりまして、他には『ソウルオブサラマンダー』というものもあります。このシリーズは、ブラックドラゴンとサラマンダーが戦っている絵柄の裁縫箱で、世代によっては見たことあるという方も多いですね。 その当時は、男子を中心に凄く人気があって、その人たちが大人になって、またかっこいいと言ってくれています」
現在では、当時の家庭科のドラゴンの裁縫箱は販売されていないが、別のドラゴンの絵柄で生き続けているという。 最近では、エプロンやナップザックのシリーズも生まれて、学校教材でも現役だ。 企画段階で採用に至らなかったものも含めると、これまでに50種類以上のドラゴンが生み出されてきた。
令和でさらに活躍するサンワードのキャラクターたち
平成と令和の裁縫箱の違いが去年からSNSで話題となり、その中でも家庭科のドラゴンとリトルボブドッグは特に注目を集めている。令和に入り、かつての裁縫箱の形は取り扱いが終了となったものの、これらのキャラクターはまた新たな展開を見せている。 最近では、サンワードからオリジナルグッズが発売され、さらには意外な分野でも活躍を始めた。
「家庭科のドラゴンは今年、コミックマーケットに出展し、グッズ展開を含めて精力的に活動してきました。今年は神戸のプロレス団体・ドラゴンゲートで3次元化していただき、『ドラゴンマスクマン』として新たな一面を見せています。 エディオンアリーナ大阪と後楽園での2試合に参戦し、どちらも勝利を収めるという強さを見せました」
そして、もうひとつの人気キャラクター、リトルボブドッグも新たな展開を見せている。今年はコンペ形式でアパレル展開が決定し、これからの活躍に期待が募る。 「アパレルブランドover print(オーバープリント)製で、3名の有名イラストレーターが描いたリトルボブドッグと、コンテストで選ばれた作品を用いたパーカーがサンワードから4パターンで販売される予定です」 意外にも、リトルボブドッグは中国での活動も目覚ましい。日本では顔は知っていても名前は知らない人が多い一方で、中国では誰もが名前を知る有名キャラクターとなっている。 「中国のNHKにあたる『中国中央電視台』で、3Dアニメーションの教育番組として放送されました。現地での取扱店舗も50店舗以上あり、コラボカフェも展開しています。 最初はおむつのパッケージに採用されたのがきっかけでした。それに併せてキッズ用品も展開したところ、たちまち人気となり、子どもたちの定番キャラクターになりました。 これまで中国市場に注力してきましたが、去年くらいからは日本でも力を入れています。リトルボブドッグを、中国のように皆に愛されるキャラクターにしていきたいですね」 学校教材の枠を超えて、新たな広がりを見せるサンワードのキャラクターたち。現在もさまざまなコラボレーションを控えており、今後の展開に期待が高まる。 「当時の家庭科のドラゴンの裁縫箱を求めるお声が多いので、ぜひ復活させたいですね。現在、メーカーさんからは当時の裁縫箱は販売されていないため、弊社独自で復刻版の販売を検討しています。他のサンワードのキャラクターも含めて、より多くの方に楽しんでいただけるよう、今後も積極的に活動していきたいです」 平成の思い出とともに歩んできた彼らが、令和という新しい時代で見せる活躍から、目が離せない。