SNSでも話題! 『リトルボブドッグ』と『家庭科のドラゴン』、2大キャラクターから紐解く裁縫箱の変化
「当時は、女子向けにパステルカラーを用いたファンシーなキャラクターが多い時代でした。 時代や風潮とは逆に、リトルボブドッグのデザイナーは、黒だけの単色使いの力強いラインで表現されたキャラクターを作りたいと思ってリトルボブドッグが誕生しました。 その頃は、アメリカのカジュアルなファッションも流行り始めていたので、元気で勢いのあるキャラクターデザインが必要なのではないかと考えていたようです」 顔は知っているけれど、名前は知らない…サンワードもネタにしているリトルボブドッグだが、意外にも、私たちはさまざまなところでリトルボブドッグと出会っている。
「リトルボブドッグで一番有名だと思うのはオリオン株式会社が出しているお菓子のシガレットが記憶にあるのではないでしょうか。 今でも販売されていますし、街で見ることもあるのではないかと思います。皆さん、リトルボブドッグは、家庭科教材のイメージが強いと思いますが、計算ドリルなど結構いろいろなところで活躍しています。
昔は銀行の通帳にもよく使われていたり、日立さんのCMにキャラクターとして採用されたり、意外といろいろなところで活躍していました」
そして、家庭科のドラゴンに関しては、驚くべき壮大なストーリー設定があった。 ブラックドラゴンの『ルールレジェ』というロゴは、フランス語で『重い・軽い』という重力の意味を持つ。 「家庭科のドラゴン」は、天空の帝国を守護し、重力を司る神獣のドラゴンという設定だ。その設定を込めて、「重いと軽い」の意味を持つ、『ルールレジェ』のロゴを付けているという。
そして、ロゴの下にある英文にも「家庭科のドラゴン」の設定を裏付ける意味が込められていた。 時には知的に、時には遊び心いっぱいに繰り広げられるストーリー あたかも魔法のように全ては起こる 「このブラックドラゴンには世界観がありまして、火と地、天空と水の4つの帝国が存在していて、そこに最強の精霊たちが互いに攻め合いながら君臨して戦っている設定です」 まるで、一冊の本になりそうな壮大なストーリーが、家庭科の裁縫箱に描かれているのだから驚きを隠せない。