注目選手たちの中で目立たぬ存在も、プレミアWESTで4発の攻撃力。大津の右SB野口悠真が得意のクロスで1アシスト
[12.15 プレミアリーグファイナル 横浜FCユース 0-3 大津高 埼玉] 同じブレイズ熊本出身の清水内定MF嶋本悠大(3年)や主将のCB五嶋夏生(3年)、強力サイドアタッカーのMF舛井悠悟(3年)らに比べると、脚光を浴びる回数は少ないかもしれない。それでも、大津高DF野口悠真(3年=ブレイズ熊本出身)はプレミアリーグWESTで4得点をマークしている実力派。その攻撃的右サイドバック(SB)が大舞台でアシストを記録した。 【写真】「可愛すぎ」「佐々木大樹のモノマネ?」乃木坂46五百城茉央さんがオフショット公開 1-0の後半31分、野口は右サイドで舛井からパスを受けると、「上げたら誰かが触ると思った」とゴールエリアへクロスボール。これをFW山下景司(3年)が頭でゴールに叩き込み、貴重な追加点となった。 野口は「クロスって自分の特長なので、それを出せて良かったです」と微笑。このシーンでは味方が激しいチャージを受けて倒れている状況だったが、「2点目が大事な場面」でプレーを切らずに攻めた判断も好結果に結びついた。 その野口は迫力のある攻め上がりが魅力のSBだ。プレミアリーグでは前方の舛井を追い越してクロスを上げるほか、中へ切れ込んで決定的なシュートも。ホームの神村学園高戦では貴重な同点ゴールを決め、アウェーの鳥栖U-18戦ではFKから先制ヘッドを決めている。 「1個前に舛井がいる中で、自分の特長を生かすために、舛井が止められたら自分がいるっていう感じで意識して攻撃参加しています」。この日は前半にCKを頭で繋いだ際に、遅れてきた相手選手の頭と激しく衝突。暫くピッチに倒れ込んで心配された。後半立ち上がりには自分のサイドから相手に攻められ、危ないシーンも。だが、野口は走り続けてスライディングでのクリアを見せ、得意の攻撃面でも結果を残した。 結果へのこだわりは強い。選手権でも「サッカー選手は結果が1番だと思うんで、そこで結果を残せられるように頑張りたい」と力を込める。再び活躍するため、短期間でも自身を進化させる考えだ。「自分は攻撃参加の部分ではもっと質を高めていかなきゃいけないですし、自分の課題は守備。対人の分がちょっと苦手なので、そこは選手権に向けて改善していきたいと思っています」という野口が選手権でも結果を残す。