平和を願う調べを奏でる「渋谷ピースコンサート2024」を開催 「被爆ピアノ」と「TSUNAMI楽器」も登場
平和を願う調べを奏でよう。渋谷ピースコンサート実行委員会(東京)は、世界に通じる言語「音楽」を発信源として、“SHIBUYAから平和への想い発信するコンサート”をコンセプトとした「渋谷ピースコンサート2024」を8月22日(木)に、「渋谷区文化総合センター大和田」さくらホールで開催する。開演時間18時。 コンサート当日は、広島の原爆投下から奇跡的に遺った「被爆ピアノ」と、東日本大震災で津波の被害に遭った流木から生まれた「TSUNAMI楽器」が登場する。被爆ピアノは、広島に投下された原爆の爆心地から2キロほどの至近距離で被爆したピアノ。できるだけ元の部品を生かして調律され、命の大切さを奏でる平和の音色として現役で活躍している。TSUNAMI楽器は、2011年に発生した東日本大震災で発生した津波の流木からつくられた弦楽器。現在バイオリン4挺、ビオラ2挺、チェロ2挺が製作され、世界中で、大震災の“記憶”を語り響かせ続けている。 これらの楽器も用いて、“平和への想い”を込めた調べを奏でると共に、本コンサートの趣旨に賛同した、渋谷にゆかりのある14組30人以上のアーティストによるステージを届ける。出演予定アーティストは、中澤きみ子さん(バイオリン)、内田沙理さん(バイオリン)、雨宮由乙花さん(ピアノ)、小林創さん(ピアノ)、岩間望実さん(オペラ歌手)、善竹十郎さん(狂言師)、渡海千津子さん(ソプラノ)、山上晃司さん(ピアノ)、工藤直彦さん(ギター)、東京コンテンポラリーシアター(音楽演劇)、渋谷ピースハーモニー合唱団ほか。チケットは販売サイトから事前購入が可能。料金は税込みで一般3000円、大学生・専門学生2000円、高校生・中学生1000円、小学生以下無料。 渋谷ピースコンサート実行委員会では、“世界から人が集うSHIBUYAから何らかのメッセージが発信できないか?”と模索。地元である渋谷区が2019年に「平和・国際都市渋谷の日の条例」を制定し、平和への取り組みに着手したことにヒントを得て、同年8月に「渋谷ピースコンサート」を初開催した。しかしその後、社会がコロナ禍に見舞われ、2020年以降の開催には至らなかったが、ようやく再開の準備が整い、今回開催の運びとなった。 また、コンサート開催にあたり、より多くの人に今回のコンサートの趣旨に理解と賛同を得るため、CAMPFIREでクラウドファンディングにも取り組んでいる。