BMW M135i xDrive対VW ゴルフR ドイツ製コンパクトスポーツカーのガチンコ勝負 勝者は?
スプリントでは「ゴルフ R」が「M135i」を上回る
走行性能の面では、「ゴルフR」が有利であることがわかる。14馬力のパワーアップが図られ、重量がわずかに軽いため、1馬力あたりの加速力はBMWより0.3kg少ない。これに加えて、電光石火の速さだがレシオの短いデュアルクラッチギアボックスが加われば、スプリントの勝敗はもう明らかだろう。
しかし、BMWは驚くほどよく追いついてくる。8速オートマチックギアボックスのギアチェンジも遅くはなく、450ニュートンメーターの大トルク(ゴルフより30ニュートンメーター多い)のおかげで、コンマ数秒遅れるだけだ。停止状態から80km/hまでは「M135i」と互角で、「R」がその上の3速ギアに入ったときに初めて引き離される。100km/hまではコンマ2秒、130km/hではすでにコンマ8秒の差がついている。
200km/hまでの加速は「ゴルフR」の方が2.5秒も速い。一方、中間スプリントではBMWが一枚上手だ。ここでもトルクがより大きな役割を果たしており、8速オートマチックのギア接続が標準化されたスピードジャンプに適しているようだ。
最高速度に関しては、どちらも250km/hで止まっている。「R」のオプションリストには、最高速度を270km/hに引き上げるパフォーマンスパッケージが含まれている。270km/hを出したいなら、333馬力の「ゴルフ R パフォーマンス(57,985ユーロ=約927万円~)」を選ぶしかない。
ブレーキに関してもVWはBMWをリードしている
次はブレーキだ。VWのフロントディスクは357ミリのドリルドベンチレーテッドディスク。BMWのストッパーはほぼ同じ寸法だが、ミュンヘンは穴の開いていないディスクを採用している。これで十分だろうか?
100km/hからブレーキが冷えた状態でブレーキングすると、34.8メートルで止まり、何度かのブレーキング操作の後なら「M」はさらに1.6メートル縮めることができるが、ヴォルフスブルクのライバルはコールドブレーキでは2メートル短く、ブレーキが温まっている状態では1.3メートル短い。
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