存在感増す中国コスメ 韓国メイクとの違いとは?
さまざまな中国コスメが日本に上陸している。中国国内でも、Z世代を中心に自国のコスメを愛用する若者が増えているという。今回、卸商社あらたと「フローラシス(花西子)」に売れ筋や人気の理由を聞いた。 【画像】存在感増す中国コスメ 韓国メイクとの違いとは?
1.5年で25店舗を出店予定の「フローラシス(花西子)」
中国コスメの中でも存在感を放つのが2017年誕生の「フローラシス(花西子)」だ。中国・浙江省に本社を置く杭州宜格化粧品(コウシュウイケイケショウヒン)が展開する。2023年は2月にアットコスメ原宿で1週間のポップアップを、秋には伊勢丹新宿本店1階の化粧品プロモーションスペースでポップアップを実施した。アットコスメ大阪にも商品棚を展開する。「われわれは、日本マーケットの展開を遂行し、パートナーと一緒に日本市場を開拓している。今後5年で、アジアほか北米やヨーロッパで50店舗の出店目標を掲げているが、うち25店舗を日本国内で計画している」と、曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者は話す。
―――伊勢丹のポップアップで売り上げ点数ベスト1位(23年9月末時点)は何か。
曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者(以下、曹):“玉養桃花ルースパウダー 05ラベンダー”(4100円)だ。細かい粉質とサラサラとした仕上がりが好評だ。インフルエンサーからの評価の影響も大きい。
―――ポップアップでのメインの顧客層は?
曹:幅広いが、メインは20~40代の女性だった。理由は大きく3つある。まず、商品のパッケージが魅力的であること。粉質やラメ、発色など、商品の品質の良さ。そして、自分が好きなインフルエンサーが薦め購買するケースも多かった。
2.「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」をはじめ複数ブランドを取り扱う卸商社「あらた」
―――現在、取り扱っている中国コスメブランドは?
柚原(ゆはら)晴香・あらたコスメ事業本部(以下、柚原)「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」「ズーシー(ZEESEA)」「フラワーノーズ(FLOWERKNOWS)」「カラーキー(CLORKEY)」「カラーローズ(COLORROSE)」「ジューシー(JOOCYEE)」「ジュディドール(JUDYDOLL)」などを取り扱っている。日本の正規代理店で取り扱っているブランドのみを仕入れている。