大掃除は洗剤4種+研磨剤があればOK! プロが教える“少数精鋭”で家中をキレイにするコツ
3段階【粘着→洗剤】・4段階【染着→研磨】トイレ
トイレで汚れやすい場所といえば、ウォシュレット部分やそのフタ、便器内の水際、便器のふち裏。尿による黄ばみや尿石が主で、目に見えてわかりやすい汚れのため、ついゴシゴシとこすってしまいがちです。しかし、有賀さんは「トイレを強くこするのはNG」と言います。 「ゴシゴシこすると、 汚れ防止のために施されているコーティングを傷つけてしまう可能性があるからです。なるべく洗剤をかけ置きし、汚れを浮かせてから掃除しましょう。また、便器の素材によっては使用できない洗剤もあります。事前に製品の取扱説明書を確認しましょう」 [用意するもの] (1)アルカリ性洗剤(塩素系漂白剤) (3)トイレ用酸性洗剤 (11)両面ブラシ (13)ゴム手袋 1.黄ばみ汚れや尿石には、トイレ用酸性洗剤をかけて5分ほど放置する。 2.両面ブラシでやさしく磨く。 「1から2を繰り返しても、汚れが取りのぞけない場合は、カビ汚れの可能性があります。その場合は、洗剤を十分に洗い流してから、塩素系漂白剤を使用しましょう」
3段階【粘着→洗剤】・4段階【染着→研磨】お風呂
「お風呂で発生する汚れは、人間から出る皮脂汚れや石鹸かす、水垢、そしてカビです。それぞれ性質が異なるので、適切に対処していきましょう」 ・お風呂のカラン [用意するもの] (2)アルカリ電解水 (4)弱酸性洗剤であるクエン酸水(スプレーボトルに水100㎖とクエン酸5gを入れたもの) (11)両面ブラシ (6)メラミンスポンジ (14・15)マイクロファイバークロス、もしくは毛羽立ちが少ない柔らかい木綿のクロス ・家庭用ラップ 1.アルカリ電解水をふきかけてラップをし、5分放置する。そのあとメラミンスポンジで磨く。 「まずは皮脂汚れを落とすために、アルカリ電解水をかけ置きしましょう。5分ほどしたらメラミンスポンジでこすります」 2.1を2回繰り返したらアルカリ電解水をしっかり洗い流し、クエン酸水をふきかけてラップをする。そのまま5分放置し、メラミンスポンジで磨く。 「1を繰り返しても水垢が残る場合は、アルカリ電解水をよく流し、クエン酸水をかけ置きします。洗ったあとに水滴を残したままでいると水垢の原因になるため、クロス等でふき上げましょう」 シャワーヘッドやホースの溝など取れにくい汚れは、おけにお湯とアルカリ電解水を15プッシュほど入れ、そこに約15分漬けてからブラシなどで磨くと、汚れが浮いて取りのぞきやすくなるとのこと。 ・お風呂の黒ずみ [用意するもの] (1)アルカリ性洗剤(塩素系漂白剤) (11)両面ブラシ (14)マイクロファイバークロス ・キッチンペーパー 「お風呂の黒ずみの原因はカビなので、塩素系漂白剤をふきかけて掃除しましょう。カビは湿気を好むため、掃除後はクロスなどでしっかりとふき上げることが大切です」 1.窓を開けて換気をする。 2.黒ずみに塩素系漂白剤をふきかける。黒ずみが広範囲の場合は、キッチンペーパーをのせて、その上から塩素系漂白剤を吹きかけ5~10分放置する。 3.水でよく洗い流し、マイクロファイバークロスなどで水分をふき上げる。 「汚れは時間とともに取れにくくなるため、普段からこまめな掃除を心がければ、大掃除にかかる手間と労力を大幅に削減できます」と 熱く語ってくださった有賀さん。大掃除できれいになったお家をキープするためにも、汚れの第1段階、第2段階を意識しこまめな掃除を習慣化しましょう。
Profile
ハウスクリーニング技能士 / 有賀照枝 株式会社ハート・コードの代表取締役。家事代行サービスをはじめ、整理収納関連事業を幅広く展開。「部屋磨きは自分磨き、職場磨きはスタッフ磨きに通じる」をモットーに、多方面からお片づけや家事に悩める多くの人を救うお手伝いをしている。豊富な現場経験とセミナー講師の経験を活かした分かりやすい解説が好評。 <保有資格> 整理収納アドバイザー1級 整理収納コンサルタント 整理収納アドバイザー2級認定講師 ハウスクリーニング技能士(国家資格) ほか 株式会社ハート・コード
GetNavi web編集部