大掃除は洗剤4種+研磨剤があればOK! プロが教える“少数精鋭”で家中をキレイにするコツ
2段階【吸着(ホコリ+水分)→水ぶき】窓の桟や窓ガラス
窓の桟や窓ガラスは、第2段階の吸着汚れがよく見られる場所。有賀さんによると、「窓周りの汚れは、ホコリや砂に水が含まれているだけのため、基本的に洗剤は不要」とのこと。 ・窓の桟 [用意するもの] (10)サッシブラシ (14)マイクロファイバークロス 1.サッシブラシで、桟の砂やホコリをはいてかきだす。 「窓の桟から砂やホコリを取りのぞくには、細くて深い溝からしっかりと汚れをかきだせるサッシブラシを使いましょう」 2.ブラシの柄に濡らしたマイクロファイバークロスを巻きつけて、くぼみに沿ってふく。 「ある程度、汚れを取り除いたあと、ブラシの柄に濡らしたマイクロファイバークロスを巻きつけてふくと、くぼみの汚れをきれい取りのぞけます」 ・窓ガラス [用意するもの] (12)スクイジー (14)マイクロファイバークロス (15)毛羽立ちが少ないやわらかい木綿のクロス 1.マイクロファイバークロスを十分に湿らせ、窓に水分を塗りつけるように、窓の上のほうから順番にコの字を書くように隙間なくふく。 「窓についた汚れに、水分を含ませます。ふきながらあらかた汚れを取りのぞき、最後にスクイージーで残った汚れを一気に取りのぞきます」 2.水と混ざった汚れをスクイジーで取りのぞきます。取りのぞき残しがないよう、窓の上から下まで1列ずつ、隙間なく滑らせる。残った水滴を毛羽立ちの少ない柔らかい木綿のクロスでふき上げる。 「窓の掃除の注意点は、汚れのもととなる水滴を残さないこと。水滴が残ったままだと、乾いたあとに水と混ざった汚れの跡が残ってしまいます。仕上げに、毛羽立ちの少ない柔らかい木綿のクロスでふき上げれば、ふきムラや水滴の跡が残ることはありません」
3段階【粘着→洗剤】・4段階【染着→研磨】キッチン周り
キッチンをはじめ水回りは、油汚れ、石鹸かす、水垢、皮脂汚れなどが溜まりやすいので、基本的に洗剤が必要です。また時間が経ち、材質に染み付いた汚れは染着となり、研磨剤を使って研磨する必要があります。 ・キッチンの五徳 [用意するもの] (2)アルカリ電解水 (5)クレンザー (6~8)メラミンスポンジ、もしくは研磨用ナイロンたわしや金ブラシ 「五徳の汚れの程度によっては、必要な道具が変わってきます。普段からこまめに掃除をしている方は、お湯で濡らしたクロスでしっかりふく程度できれいになります。before写真のように鍋からこぼれた汁などに油が混ざり、長時間放置された頑固な油汚れは、アルカリ電解水をふきかけてラップで包みましょう。時間をおいて、汚れを浮かせる必要があります」 1.アルカリ電解水をふきかけラップをし、5分放置する。 2.汚れを浮かせたら、まずはスポンジで磨く。汚れが取れない場合には、クリームクレンザーやメラミンスポンジを使ってさらに磨く。 3.それでも落ちない場合には、研磨用ナイロンたわしやブラシを使う。 「炭化した焦げ付きは染着になるため、研磨する必要があります。スポンジで取れない場合には、メラミンスポンジ→研磨用ナイロンたわし→金ブラシと、汚れの進度に合わせて、研磨力も強めていきましょう。研磨力が強いほど素材を傷つける可能性が高まるので、いきなり研磨力が強いものを使うのではなく、弱いものから試していきます。また、最初は目立たない場所で試してみるのがおすすめです」 4.さらにひどい汚れは、アルカリ電解水で漬け置きをする。 「チャック付きの保存袋などに五徳を入れ、五徳がかぶるぐらいのお湯を注ぎます。そこにアルカリ電解水を15回プッシュほど入れ、約15分漬け置きしてから再度磨きましょう」 ・シンクの水栓の水垢 [用意するもの] (4)弱酸性洗剤であるクエン酸水(スプレーボトルに水100㎖とクエン酸5gを入れたもの) (6)メラミンスポンジ (11)両面ブラシ ・家庭用ラップ 「水回りは、水の中に含まれるミネラル分が乾いて硬くなりbefore写真のように、白く残ってしまうことがあります。長時間放置されたミネラル分は、硬く凝固し、簡単に取りのぞけないため、『クエン酸をかけ置きする→磨く』というのを何度か繰り返す必要があります。afterの写真は5分放置して磨くを、2回繰り返したものです。これだけでここまできれいになるんですよ。ここからさらに2、3回と繰り返せば、もっときれいになるでしょう」 1.汚れにクエン酸水をふきかけ、ラップをする。 2.面をメラミンスポンジ、水栓の溝部分は両面ブラシを使って磨く。 3.1から2を何度か繰り返し、時間をかけて汚れを取りのぞく。 「水垢は広範囲なので、クエン酸水にして液状にしたほうが塗布しやすいのですが、頑固な固まりは、スポンジなどに直接クエン酸をつけてこするのもおすすめです。その場合は、クエン酸が残らないようにしっかりと水洗いしましょう」