高田延彦が発症した「心房細動」とは? 初期症状・なりやすい人の特徴も医師が解説
すぐに病院へ行くべき「心房細動の症状」
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。 「脈が乱れる症状の場合は、循環器内科へ」 生活習慣病や甲状腺疾患、心疾患をお持ちの方、70才以上の高齢者では脈をご自身で測る習慣をつけましょう。医師や看護師が行うように、手首の内側で親指の根元あたりに反対の手指3本をあてると拍動が分かります。一日一回程度ここで拍動を確かめ、脈の乱れがないかを確認してみましょう。 また、自動血圧計でも不整脈を感知する機能がついているものもあります。自動血圧計で不整脈が感知された場合に、自分でも確かめてみましょう。脈の乱れがある場合には不整脈の可能性があり、心電図検査での精密検査が必要です。循環器内科へ受診することをおすすめします。
受診・予防の目安となる「心房細動の症状」のセルフチェック法
・脈の乱れがある場合 ・動悸、胸部違和感の症状がある場合 ・労作時の息切れ症状がある場合 ・息苦しさの症状がある場合 ・めまい、一時的な失神の症状がある場合
編集部まとめ
心房細動は健康診断で診断される患者数で約80万人と言われており、実際には100万人を超えると予想されている非常によく見られる病気です。高齢者に多く、今後の高齢化に従いますます増加することが予想されます。心房細動は自覚症状があまりないことも多いです。しかし、そのまま放置をすることで心臓内に血栓を生じ、脳梗塞に発展することもあります。心房細動が見られた場合には、抗凝固療法を行い、血栓を生じさせないようにすることが非常に大切です。また、心不全の原因にもなるため、症状がなくとも早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
監修医師:
伊藤 陽子 先生(医師) 浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。